• 2016.12.26
  • アメリカの好きなところ
24年間 生まれ育った日本を離れ、アメリカへ移住して約半年が経ちました。不安だらけの中、 ただ形の無い可能性と未来を信じ踏み出した先には、新しい出会いと楽しい出来事に溢れている日々でした。

右も左も分からない、一からのスタートは心細くもありましたが、住んでみるとアメリカはなんて素敵なところなんだ、と心から感じている今の自分がいます。まるで小さな子どものように、何もかもが新鮮で、未だに新しい発見や気付きが沢山あって、ワクワクすることばかりです。


今回は、私が感じる、アメリカの良いところをいくつかシェアしたいと思います。とは言ってもアメリカはとても広いので、あくまでも私が現在住んでいる場所で感じたことです。


まずは、「人」。

どこの国でも様々な人が居ますし、ましてやアメリカは移民国です。様々な人種の方がいるアメリカで、私はこれが好きだと感じるところがあります。

たとえば、お店での店員さんの対応。とにかく!フレンドリーなんです。気さくです。スーパーマーケットやレストランでは、必ずHi! How're you? から始まるたわいも無い会話。カジュアルトークが本当に上手いのです。ただ、「今日外は寒い?」「雨降ってる?」だったり、購入したものをみて、「あー、これ私も大好き!」「良い選択ね!」だったり。ときには「あなたの服装(メイク)とっても素敵ね!」なんて褒めてくれたり。 

たった数分のやり取りでも、お互いに笑顔になれます。

日本では、“店員さんよりもお客さんの方が立場が上”という考えがあるように思いますが、こちらではほぼ対等です。それが私にとっては心地よく、気を張らずにいることができます。去るときの挨拶、Have a good day! も大好きです。

初対面の他人であっても、笑顔で楽しい会話ができるってすごいことだなぁと思うんです。日本人の私は、初対面だと形式ばった会話というか、当たり障りの無い会話を選びがちな気がします。

また、お店に限らず、たとえ近所で会う知らない人でも、Hi! How're you? と声をかけあったり、目が合うとニコッと微笑んだり。突然に知らない人から話しかけられたりもするので、未だに慣れないわたしは毎度驚きます。そうはいっても、踏み込んだ話はしてこないので、ただ心がほっとあたたかくなります。


そして、良い意味で周りの目を気にしません。自由です。

お店で働いてる人が、接客中であれどコーラを飲んだりガムを噛んでいるのはよく見かけることです。外で誰がどんな格好をしていようとも、気にすることはありません。たとえば信仰などによる特徴的な格好をしていても、周りの人からジロジロ見られてしまう、なんてことが無いように思います。みんな好きな格好をするし、自由です。(もちろん常識の範囲内で。) ばっちり自分を着飾っていなくとも、気にせず外を出歩けます。なんというか、ありのままの自分でいることができます。そして、それを誰からもとやかく言われることがありません。


次に、何よりも「自然」が多いこと。

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これはアメリカというよりも住む場所によって大きな違いがあるかと思いますが、私の住んでいる場所は本当に自然が多いです。

空が広く、緑が多く、空気が澄んでいます。私は毎朝毎晩、いろいろな空を見るのが楽しみで、毎日違うので何度だって感動します。夜空に輝く星を沢山みることもできます。高層ビルやイルミネーションに輝く夜景も美しいですが、やはり自然に勝るものはありません。

自然を感じながら生活をしていると、心に余裕ができます。穏やかになれます。

地球を感じ、自然と共存することが、人間にとって大切なことなんだと実感します。


次に、「食の選択肢」が多いこと。

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最初の原稿で食の選択肢が多いことをテーマにしましたが、移民国なだけあって食材が豊富です。スーパーマーケットはとっても広く、最初は何時間もかかってしまいそうなほどでした。何でも揃っているので、ベジタリアンやヴィーガン、アレルギーをお持ちの方でもそれほど困ることは無いかもしれません。世界各国の料理を、作ることも食べることも、やろうと思えば簡単にできます。私はアメリカへ来て、食に対する興味が以前にも増して大きくなりました。


最後に、「いくつになってもスタートできる環境」であること。

成功するかどうかはまた別の問題で、やりたいことにはどんどん挑戦できるのがアメリカです。周りの目を気にせず、自分がやりたいと思ったことを実現することができます。そういった社会の考え方があるので、常に自身のキャリアを描いている人が多くいるような気がします。ただ失敗を恐れてばかりでなく、“まずはやってみよう”と思えるような、そういった気にさせてくれます。例として、就職時でも、履歴書に年齢や性別、結婚の有無などをかくこともありませんし、“大学生”は10代20代の方ばかりではありません。ありのままの自分、本質的な部分で勝負できるように思います。

今になって私は、“アメリカンドリーム” という言葉がある意味が分かる気がします。

ワクワクすることこそが、人生をより良いものにしてくれるスパイスだと思っています。スタートに遅いなんて言葉は関係ないのです。誰が何を言っているのか、思われているのかは気にすることではなくて、大切なのは自分がどうしたいか、自分が自分をどう思っているのか。


・・今回は、いくつか私の思うアメリカの好きなところを挙げましたが、あくまで私の感じたことです。もちろん日本が良い・アメリカが良い、と比べているのではありません。私はどちらも大好きです。

どの国であっても、良いところ・悪いところはあるし、それがダメなことだとは思いません。各国独自の文化を大切にしつつ、良い部分を柔軟に取り入れ、それぞれがより良い国になっていけば良いと思うのです。


アメリカに住んで約半年。あのときの選択は間違っていなかった、と自信を持っていえる今の自分を、嬉しく思います。いつもあたたかく見守ってくれる家族や友人、そして、このように発信できる場所を与えてくださった方々に感謝致します。

特派員

  • アンダーソン 江里加
  • 職業専業主婦

結婚を機に、2016年5月、アメリカに移住しました。
日本で教わった繊細で美味しいお菓子を広めるため、日々お菓子を作り研究している専業主婦です。

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