• 2015.07.03
  • 最高に気持ちいい!オーストリアの夏。
オーストリアを訪れるベストシーズンを聞かれたら、間違いなく、6~9月の夏をお勧めします。ザルツブルグ東側エリアのザルツカンマーグートという都市に代表される、山に囲まれた美しい湖と緑は、まさに楽園のようです。オーストリアといえばウィーンと音楽を思い浮かべる人が多いと思いますが、このような湖水地帯はオーストリア人が思う「オーストリアらしい場所」でもあるそうです。昼間の気温は30度近くまで上がりますが、湿度が低くカラッとした気持ちのいい暑さで、昼からビールや白ワインが飲みたくなる気候です。サマータイムがあるため夜は9時を過ぎても明るく、夕方からしっかり気温が下がるので過ごしやすいです。蚊も(日本に比べれば)少ないので、外での食事やドリンクも最高です。

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ドナウ川沿いのクルーズを楽しみたければ、メルク(Melk)ークレムス(Krems)間の、ヴァッハウ渓谷沿いが素敵です。クレムスのあたりはワインの名産地なので、船上で地元の美味しいワインを味わいながら、渓谷沿いに見える一面の葡萄畑を楽しむことができます。オーストリアのワインは白ワインが主流ですが、葡萄の種類としてはグルーナーフェルトリーナー(Grüner Veltliner)やリースリン(Riesling)が一般的です。さらりとした辛口でフルーティーな香りとコクが美味しいです。実は日本食にもよく合い、日本へのお土産に喜ばれます。デュルュンシュタインのような、ワインの産地で船を降りると、ホイリゲと呼ばれるワインの新酒を出してくれる居酒屋(?)で、白ワインとヤウゼン・プレートという、ハムやチーズ、黒パンとそれに塗るチーズなどが盛られた、冷たいプレートを楽しめます。

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ちなみに、美しいザルツカンマーグートの風景は、日本人にとっては、まさにあの有名なミュージカル映画“サウンド・オブ・ミュージック”の世界!と思うのですが、ほとんどのオーストリア人は「聞いたことはあるけれど観たことはない」そうです。ザルツブルク出身の友人は、「ラストシーンで山を越えたらスイスではなくドイツに行くはずだし、矛盾だらけでどうもねぇ。」と言っていました。確かに、オーストリア人が作った映画ではないし、外国人から見ると美しくまとめられていても、地元の人からすると、きまりが悪い感じがするのかもしれませんね。

特派員

  • 小川 絵美子
  • 年齢未( ひつじ )
  • 性別女性
  • 職業メディアアートアーティスト・キュレーター・イベントオーガナイザー

オーストリア・リンツ在住8年目。アート・テクノロジー・社会のフェスティバルを行う文化機関、アルスエレクトロニカでコンペティション部門長として働いています。リンツに来て好きになったものは黒パンと焼きチーズと散歩です。

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