• 2016.12.26
  • ドイツのクリスマスデコレーション
12月になると子供も大人もアドヴェントカレンダーを使って、Heiligabend(ハイリッヒアーベント(クリスマスイヴ))までのカウントダウンが始まります。
チョコレート好きな方には沢山のカレンダーバリエーションがあるので、毎日ひとつずつ食べていく喜びを味わいながら、クリスマスが来るのを心待ちにします。
それと共に、アドヴェントには常緑樹のもみの枝などで装飾した「アドヴェントクランツ」に4本ろうそくを立て、第一アドヴェントの日曜日から一本ずつ火をともして増やしていき、クリスマスイヴに4本全て灯すという慣しがあります。初めのアドヴェントは11月30日の「聖アンデレの日」に最も近い日曜日からクリスマスの4週間で、第一アドヴェントは11月27日から遅い年で12月3日より始まります。

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(アドヴェントクランツ)

もちろんドイツでは一年の間で最も大切な家族や友人と過ごすクリスマス。
おしゃれなドイツ人は自分の家の装飾に合わせて、デコレーションの色も統一します。お店におかれているデコレーションは色や材料がとても豊富なので、自分流の創造力豊かなデコレーションを演出することができるのもクリスマスを迎えるまでのワクワクする出来事の一つでしょう。

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(スタンダードな赤とゴールド)

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(ゴージャスなゴールドと白)

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(素朴な感じのモノトーン)

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(シックな白とシルバー)

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(可愛いピンク系)

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(白色とスカイブルー)

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(おしゃれな組み合わせ グレーとブロンズ)

部屋の装飾が決まったところで、クリスマス(イエスの誕生)を意味するKrippe(クリッペ)はキリストの信仰(カトリックとエヴァンゲーリッシュevangelisch:俗にいうプロテスタント)が強いドイツではいたるところで見られます。

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またドイツ東部のザクセン地方の山岳地帯にあるエルツ(Erz)地方には有名な木製の伝統工芸品があり、クリスマスピラミッド(Pyramiden)やシュビッブボーゲン(クリスマスキャンドルアーチ)、煙出し人形、くるみ割り人形もクリスマスを演出するのにかかせないアイテムです。

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クリスマスイヴにはもみの木に子供達と装飾して、暖炉とろうそくの明かりを灯しながら、真っ白い雪が降ってきたらパーフェクトなロマンティッククリスマスの始まりです。(雪の降らない暖かい冬は、ドイツ人にとってクリスマスという感覚がでないそう…)
翌朝辺り一面が銀世界になり、もみの木の下にサンタさんが運んできてくれたクリスマスプレゼントを見つけた子供達は大喜びです。
それから第一クリスマス(12月25日)、第二クリスマス(12月26日)にがちょう、鴨、七面鳥などのご馳走を家族や友人と一緒に食べて、ゆっくりとロマンティックなクリスマスを過ごすのがドイツ流です。

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特派員

  • 理夢
  • 年齢寅( とら )
  • 性別女性
  • 職業いけばな活動家

ドイツ在住5年目。海外で「和の心」を忘れず、「いけばな」と「着物」を中心に日本文化活動を行う。日本の美を広めるべく、また次世代にも継承していけるよう精進して参ります。

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