• 2017.06.21
  • 第16回日本デー
毎年恒例、デュッセルドルフの日本デー(Japan-Tag:ヤーパンターク)は晴天でありながら気温は18度という最高な天気に恵まれ、ドイツ国内だけではなく、近隣諸国から65万人の来場で賑わいました。

13時からドイツの日本総領事館、デュッセルドルフ市長、日本クラブ会長によりオープニング挨拶を皮切りに、日本幼稚園、日本人学校、太鼓キッズ、日舞、琴演奏、コーアなどドイツ在住の日本人グループが力を合わせて舞台の華を飾ります。

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日本デーはライン川沿いの広範囲で開催され、アルトシュタット(旧市街)に設けられた特別ステージやライン川沿いのプロミナーデ(遊歩道)のテントでは、音楽、ダンス、太鼓、武道、折り紙、習字、着付け、生け花など様々な日本文化が紹介される他、日本の食べ物や小物を売る屋台が立ち並びます。中でも、お寿司、ラーメン、焼きそばなどは特に人気があります。

私は今年も生け花と着物のテントをお手伝いしてきました。
色々な流派の生け花の展示に加え、ワークショップもあり、来場者に体験してもらうことができます。

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左:古流東洋会 右:一葉式 ドイツ人モニカさん作

着物テントでは、参加費10ユーロで来場してくれたお客様に着物を着付けた後、記念撮影ができます(今年は着付け100名!)。意外とリピーターの方も多く、今年はMy着物と袴を持ってきた女の子もいたのが印象的でした。また、着物や浴衣を着て歩いている方も多く、ドイツの着物人口は増加の傾向があります。これは私たち着物愛好家にとって大変嬉しいニュースです。

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この日本デーは日本のポップカルチャーであるアニメや漫画を連想するコスプレーヤー達が集結する日でもあります。鎧兜とスターウォーズのコラボレーションも日本デーならではです。

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夜には邦楽ロックバンドAKARAがお琴、尺八、篠笛、太鼓といった日本の音色で思考をこらしたロック音楽を演奏し、23時始まる花火までを盛り上げてくれます。

そしていよいよハイライトの日本の花火。
ドイツでは大晦日以外は一般家庭での花火が禁じられており、この日のために日本から花火師が渡独する本格的な日本デーの花火は優美で盛大なため、デュッセルドルフの一大イベントの一つとして定着してきました。日本では夏になると色々な場所で花火大会が開催されますが、ドイツでこの大きさの花火がみられることはごく稀なので、つい「た~まや~」とかけ声をかけたくなります。クライマックスの動画をどうぞ。




こうした大きなイベントは大勢の方の組織、準備、片付けなどの尽力があってのことであり、支えられていることを改めて実感しました。今後も日本の素晴らしい文化を通して、心の豊かさを広められるよう活動できたら幸いです。



特派員

  • 理夢
  • 職業いけばな活動家

ドイツ在住5年目。海外で「和の心」を忘れず、「いけばな」と「着物」を中心に日本文化活動を行う。日本の美を広めるべく、また次世代にも継承していけるよう精進して参ります。

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