• 2016.09.13
  • 此の頃都に流行る日本もの

○焼きそば、お好み焼き

静かなブームになってきている様子。ソース味が受け入れられ易いのが原因でしょうか。またラーメン店やうどん屋も次第に増えてきました。しかし未だ日本風ライスカレーを出す店は寡聞にして存じ上げません。以前、マドリードで天ぷら蕎麦や魚フライ定食をメニューに載せているレストランのご主人が“カレーを出したら大衆食堂になってしまいます”と言っていました。

お好み焼き_edited_edited
マドリードの“お好み焼き屋


○カップ麺(ラーメン、焼きそば)

直輸入品ではなく、日本の大手メーカー監修の下、現地生産されている製品が専門店でない普通のスーパーで販売されるようになりました。種類も多く、カレー味、エビ風味、チキンやらバーベキュー・フレーバーにベジタブルとなかなかの品揃えです。

写真2カップ麺コーナー
スーパーの棚です。商品名の“YATEKOMO”を無理やり意訳すれば“すぐ食べちゃうぞ!”、日本でならさしづめ“すぐ美味しい♪”でしょうか。


○盆栽 

1996年まで4期スペインの首相を務めたフェリペ・ゴンサレス氏が大の盆栽マニア、引退後自身のコレクションをマドリード王立植物園に寄贈してから、一段と広く知られるようになりました。今では百貨店やホームセンターでも手軽に入手できます。ちなみにこの植物園、プラド美術館のお隣にあるので、巨匠達の力作に興奮した頭を冷やすにはもってこいの癒し空間でもあります。

写真3盆栽展示作品
マドリード王立植物園の盆栽


○工具

流行り廃りではありませんが、製造現場などで使用される工具、計測器、などは日本製が信頼されています。今まで行ったことのある現場で使用されていたマイクロメーターのような精密測定器はすべて日本製でした。また前述のプラド美術館では所蔵作品の修復保存作業に日本の職人技が光る道具類が大活躍しています。


○鉄瓶

コーヒー独り勝ちのスペインですが、最近は紅茶・ハーブティーも人気で、ティーサロン的専門店も出来始めました。同時に喫茶用具も多様化し、その流れで日本の鉄瓶も注目されています。街角の金物屋さんでも日本風の鉄瓶を普通に売ってますし、小洒落た飲食店でディスプレーとして使っているのもよく見かけます。

真ん中に展示
金物屋さんのウィンドー、真ん中に鉄瓶が陳列されています。


西欧の中でも最西端のイベリア半島、英国やフランス、イタリア、ドイツ、等と比較すると日本文化到来が若干遅れていますが、それでもジワジワと“Made in Japan” が増えてきている今日この頃です。


特派員

  • 山田 進
  • 年齢寅( とら )
  • 性別男性
  • 職業スペイン語・日本語通訳

スペイン政府より滞在許可と労働許可を頂き、納税・社会保険料納付をはじめて早37年。そろそろシルバー人材センターへの登録も視野に入った今日この頃、長い間お世話になったこの国のことを皆様にご紹介できることを楽しみにしています。

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