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ナレッジサロン会員「実はわたし…」レポート

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実はわたし…週末は山小屋でバラを育てています

池永 寛明 さま 大阪ガス株式会社 理事 エネルギー・文化研究所(CEL)所長

1994年より大阪ガスでは、大阪市天王寺区で住まい方、住居のエネルギーシステムの実験集合住宅「NEXT21」プロジェクトを実施しており、5年毎のフェーズ(段階)でテーマを設けて実験をしています。私自身も1994年から第1フェーズに参画し5年間住みました。その「NEXT21」の最寄り駅に「玉造」がありますが、何故「玉造」という地名なのか?疑問でした。それを調べていくと、古墳時代にまでさかのぼり「勾玉」を製造していた場所だったことがわかりました。さらに江戸時代が「天下の台所」といわれた商業経済都市大阪は実は農業も盛んであり、玉造周辺は江戸時代に「玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)」の産地であったことがわかってきました。この越瓜復活に向けた動きのサポートも含めて「NEXT21」を核とした「U-CoRoプロジェクト」という上町台地の地域の歴史・文化を掘りおこすまちづくり・コミュニティデザインを試みているところです。自分のまちがどういう街だったのかということが、実はあまり知られていなくて、「シビックプライド」――自分の町を愛するために過去・歴史を学ぶ必要があります。

難波宮は政治の中枢で当時の外交拠点でもあったし、豊臣時代は多くの寺が集積し、江戸時代には適塾や懐徳堂が設立されるなど、大阪は知の交流拠点・学問都市でもありました。さらに現在のインバウンドで来られる人々の行動をみて、大阪はアジアに近く国際的だと言えます。近畿はちょうどいい広さです。そして、京都や奈良、兵庫、滋賀、和歌山と古代・中世・近代・現代という時間軸ですべて揃い繋がっていて、圧倒的な文化コンテンツのるつぼにあるのが近畿と言えるでしょう。日本に在住している外国人の方に、近畿の魅力は何かと聞いたことがあります。粉もんでも、お笑いでもなく、近畿の人々のコミュニケーション力が好きだとの答えが多く返ってきました。ややおせっかいだけど、多様性を受け入れるフレンドリー性だと言うのです。グローバル化には、その近畿の人たちの気質が有効に機能します。近畿は、もっと交流される場であるべきであり今がチャンスなのに、地元の人はそう見ていない。『何故、そこに気が付かないのか!』と言いたいですね。

元来エネルギー屋ですが、エネルギー・文化研究所所長になって、近畿を地盤とする企業として、近畿のことを考えるようになりました。過去を現在の視点で振り返ってみて、そこの本質を探り出して発掘して、見つけ出し、新たな息吹を与えて再起動させる、これを近畿再起動プロジェクト「ルネッセ」と呼んでいます。Ren(フランス語の「再び」)と、esse(実在する)と言う意味の単語を重ねて私が作った造語です。回顧主義ではダメ。復古主義みたいに言うのではなく、その土地や場所の「佳(よ)さ」DNAを掘りおこし、新しい魅力を添え、地域の未来を再起動する――それが、私がやりたいこと。そうして、10年先の街づくりにつなげていきたいと考えています。

過去に学びながら、現代的な視点を入れて、今そしてこれからどう役立つかを考える事が大切です。
スマートフォンがあるので、瞬時に検索キーワードは調べられます。だからこそ、今の時代はそのバックにあるストーリー性・物語性をどう掘り起こすかが重要であり、情報と知識をつなげる能力と編集能力が必要です。どれだけリアリティに折り込めるかがポイントで、理論と実践の組み合わせがこれからは求められます。優秀な人はその実践的な能力にたけていると考えます。

ON・OFFというのでしょうか、頭の中を空っぽにするために、週末は滋賀県の高島市の今津に山小屋を建て、そこに行って土いじりをして、野菜作りまではいかないのですが、バラを植えたり庭づくりをしています。また高島市を美食都市にしようという試みがあって、イタリア料理の有名シェフがパン屋をしていたり、江戸時代の老舗旅館「福田屋」を修復して現代の旅籠として復活させるプロジェクトが動いていたりしています。その高島でのまちづくりに協力させてもらっています。

サロン会員ご紹介

大阪ガス株式会社 理事 エネルギー・文化研究所(CEL)所長
池永 寛明 さま
http://www.og-cel.jp/
インタビュー日:2016/8/31

※ 上記内容はインタビュー日時点での情報となります。
※ 予告なく変更・削除される場合がございます。予めご了承ください。

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