サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
最先端技術が読み解くピラミッドの実態に迫る

開催日: 2016年7月28日

○活動の主旨、目的○

考古学とは、単に昔のモノを見つける学問ではなく、古代のありとあらゆる事象を扱っています。
それは、ミイラと黄金であり、ヒエログリフと封泥であり、巨大なピラミッドと官僚制度、あるいは愛する人に捧げる歌であったりします。そういった事を知ろうと奮闘する、現代の考古学者の静かで熱い哲学をお聞きください。

今回お話いただく河江氏が推進しているピラミッド調査は、考古学者、コンピューターサイエンティスト、ソフトウェア工学者、応用数学者からなる、きわめて学際的なアプローチを取ります。しかし、コンピューターサイエンティストの専門家に任せておけば、勝手に完璧なデータを取ってくれるわけではありません。
データ取得の問題点や性質を理解し、考古学者と工学者、さらには数学者がスクラムをしっかり組んで「ある謎」を解くには、どのようにしたらよいかを議論し、考えていく必要があります。そんな最先端の異分野融合により、様々な謎を解き明かしていく実体験を金谷氏と共にお話頂きました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

河江 肖剰 氏
エジプト考古学者(歴史学博士)
名古屋大学大学院CHT共同研究員
1992年から2008年までカイロ在住
ピラミッド研究の第一人者マーク・レーナー博士のチームに加わり、ギザでの発掘調査に10年以上にわたって従事。
人文科学と自然科学の融合を目指した新しいアプローチによって、メンフィス地区のピラミッドの研究調査を推進中。

2015年、日経ナショナルジオグラフィックにより「日本のエクスプローラー」に選出。
2016年、ナショナルジオグラフィックより「2016 National Geographic Emerging Explorer Award」を受賞。

『世界ふしぎ発見(TBS)』や『世界一受けた授業(日テレ)』、NHK総合/BSなどに出演し、エジプト文明について広めている。

著書 『ピラミッド・タウンを発掘する』(新潮社)。
金谷 一朗 氏
大阪大学大学院工学研究科准教授
NPO法人こどもアート理事
TED×Kyotoキュレータ
アートとサイエンスの融合を目指す研究者

エジプトの遺跡調査に関わるかたわら、メディアアーティストとしての活動も続けている。
自身が設計したアーティストのためのコンピューターPineapple IIは世界で使われている。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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