木曜サロンレポート

テーマ :「お箸の国・日本の“箸”文化 」~食はいのち、箸は人なり~ 文化

開催日: 2015年11月19日


お箸は、使う内に箸先が剥げ傷むもの。兵左衛門では、塗料や素材が溶け出し、体内に取り込まれたとしても安全で安心な箸作りに取り組んでいる。

更に企業の多くが目先の売上げ利益一辺倒の姿勢に対峙し、健全な社会貢献型企業を目指している。
当日は、「道徳のない経済は罪悪、経済のない道徳は寝言のようなもの」を座右の銘としている会長に、日本のお箸文化について話して頂きました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

浦谷 兵剛 氏

株式会社兵左衛門(大正10年創業、本社:福井県小浜市)代表取締役会長。
福井県のお箸を統括し、数々の企業や大学での講義や雑誌・テレビなどを通じて、「日本の箸文化」を伝える。
主に若狭塗箸をはじめとして工芸品、キッチン用雑貨品、文房具の製造・販売を手がけている。兵左衛門の箸と本物の伝統古代若狭塗箸は〝心のぶらんど〟としてテレビなどのメディアに取り上げられることも多い。
2009年1月、アメリカ合衆国バラク・オバマ大統領ご夫妻とご令嬢お二人の手のサイズに合ったお箸を作り、小浜市長から麻生 太郎内閣総理大臣(当時)を通じて、オバマ大統領にプレゼント。後日、小浜市長宛に直筆の御礼状が届き話題となった。

ナレッジドナーインタビュー

■木曜サロンに参加した感想は?
自分は喋りが専門ではないため、うまく伝わっていないのではないかともどかしく思う瞬間もありましたが、非常に熱心に聞いていただき、箸文化についての熱い思いが伝えられたと思います。箸文化というものは日本文化そのものであると考えているので、その思いを伝えることができたのであれば幸いです。

■今後サロンに期待することは?
ナレッジサロンは素晴らしい空間であり、今回は貴重な機会をいただいたと思っています。伝統や文化というものは正しく受け止めることができないと、ときに惰性のようになり、形骸化してしまうことがあります。伝統や文化というものは、体験者の「発話」と、それに対する受け手の「問い」という双方向性を前提とした相互作用によってこそ、正しく受け止められ伝えられていくと私は考えています。これからも、サロンのような空間だからこその文化発信が、このナレッジサロンからされていくことを心から期待しています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

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