Am I crazy enough ? | GM&GPブログ

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2016.10.13

高野山


先日、高野山に行き宿坊に泊まってきました。関西で生まれ育ったのですが、初めての経験でした。山上に登るケーブルカーのアナウンスは、日本語・英語・フランス語です。中国語・韓国語はありません。

山上に到着した瞬間は、なんともいえない(とても親近感のあるような)空間に包み込まれた気分になりました。最初は不思議な感覚で自分でもよく掴めませんでした。お寺に到着し、その後色々な場所を散策。雨でしたがその分緑がきれいでとても清々しい気分になれました。

壇上伽藍、金剛峯寺、大師教会での授戒、弘法大師・空海が今でも世界の平和を願い祈っておられる奥之院弘法大師御廟。皆さんご存知ですか?奥之院には四国八十八ヶ所お遍路すべての仏像がいらっしゃるのです。四国まで行けない方の為にあるそうです。

宿坊では夜の精進料理(美味しかったです)をいただき、就寝。翌日は6時から早朝勤行です。荘厳な空間で宿坊に泊まっていた方々と住職の後ろに控え1時間お経を唱えます(1200年続いている)。今までの煩悩が落ちた気分になりました(本当です!)。
住職の法話では、高野山は様々な人々を受入れ、交わり、そして日本だけでなく世界の平和を願い続けるのですと。このような聖地を創造した弘法大師・空海に感服です。

そう不思議な感覚とは、高野山の持つ雰囲気がナレッジキャピタルに非常に似ているのです。弘法大師・空海も世の中にない場所を作り、そこから優秀な人材を送り出してきました。
実はナレッジキャピタルも法人設立主旨に世界平和を掲げているのです。
皆さん一度体験あれ!

(GM)

2015.12.25

才能は世界のあらゆるところに


世界の学生を対象に優れた映像作品とモバイル用のアプリケーションソフトを募集、選考して表彰するコンテストを11月に開催した。
今回で3回目となる「インターナショナル・スチューデンツ・クリエイティブ・アワード(ISCA)2015」。
情報通信分野における新しいコンテンツの創り手を発掘し育成したい、というのがこのアワードを創設したそもそもの想いである。
映画、テレビといったメディアコンテンツ細作にはスタジオや機材などといった重厚な設備が必要だ。また、配給のための仕組みや放送には送信機器や許認可などもいる。
そのため、コンテンツの作り手を含め、それら全体を包括的に所有できる資本力を持つ企業の存在が重要だった。
しかし、コンテンツ制作のための機材や設備が安価になり、誰もがインターネットを使った映像配信などが可能になった現在、優れたコンテンツこそが価値を持つ。
そのコンテンツを創作できる才能こそが、最も大切な資源となったといっていい。
才能—。
突き詰めれば、頭の中に新しい構想や豊かな想像を生み出す力を持つ、たった一人の人間に行き着く。
そして才能は年齢やキャリアに関係なく、地域や民族も問わず、あらゆるところに存在する。
ただ、才能は数値化できるものではなく、探し出すのは難しい。
そのため、ISCAでも審査員をはじめ、スカウティングボードとして放送局や広告代理店、タレント事務所や制作プロダクションまで幅広い層の方々に参加いただき、才能の発掘を行っている。
さらにはこういった試みは継続することが重要だと感じている。
ISCAで発見された才能がアワードの部門である映像やモバイルアプリといった世界で活躍することはもちろん、将来的には境界を超えて様々な分野で持てる才能を発揮できる日を期待したい。

(GP)

2015.07.08

ナレッジキャピタルが目指すもの


ナレッジキャピタルには国内外を問わず多くの方々が視察に来られます。
どうやってナレッジキャピタルを知ったのでしょう?
WEB、紹介、大使館、領事館から、または、一度視察に来られた方からの推薦等々。
国別だとアジア各国以外ではヨーロッパの国々の人々が多い。フランス、イタリア、ドイツ、イギリスetc。
なぜかアメリカからは少ないです。どうしてでしょう?

ナレッジキャピタルが開業する前、日本でナレッジキャピタルの説明をしてもその意義をなかなか理解をして貰えず苦労しました。

当初から海外連携を視野に入れていたので海外にもPR活動のために行っていました。
なぜか海外ではナレッジキャピタルのコンセプトへの共感を得られる機会が多かったです。
香港のある半官半民の機関では「日本でやるのが難しければ私たちと香港で一緒にこれをやらないか」と言われました。
日本で心折れかけていた私たちはこの香港への訪問をきっかけに再び自信を持って日本での活動に繋げていきました。

why?ずっと考えてきました。なぜアジア、ヨーロッパ?これって国々が陸上で繋がってるのが共通?
人、物、金が境界を越えて移動しやすい。また速さも。島国はある意味守られてたのかもしれません。
しかし今は日本もそうではないですね!

でもインターネットがあるじゃない?そう!だから「ナレッジキャピタルが目指すのは真のリアルな情報源になる事」と仮説をたてて活動をしています。

今年は参画者の皆さんと一緒に活動し新しい価値を生み出していく事を一番のテーマにしています。

またそこから生まれたOMOSIROIを紹介したいと思います。
それでは今回はこの辺で。

(GM)

2015.06.09

深く考え、広く動く。


The Lab.「みんなで世界一研究所」で開催中の「アルスエレクトロニカ・イン・ザ・ナレッジキャピタル」への
オープングイベントに参加するため、ゲルフリート・ストッカーさんが来日してくれた。
ストッカーさんはアルスエレクトロニカのアーティスティック・ディレクターとして、
メディアアートの世界的祭典「プリ・アルス」や専門ミュージアム「アルスエレクトロニカ・センター」を統括、牽引している。
もともとは彼自身もアーティストだが、その目利き能力と構想力、さらにマネージメント力を発揮して世界のメディアアート界をリードしている。
彼と出会ってからは10年ぐらいだが、海外の人のわりに会う頻度は高い。
というのもナレッジキャピタルが主催する「ISCA(インターナショナル・スチューデンツ・クリエイティブ・アワード)」や
「ワールドOMOSIROIアワード」の審査員を務めてもらっている関係で来阪機会も多い。
その度に感心させられるのが、好奇心、探究心の強さである。
自分の出番が終わった後でも館内をウロウロして情報収集や見学に余念がない。これはと思う人との接触を積極的に行う。
ISCA映像部門の審査委員長代行の現代美術家宇川直宏氏にも早速目をつけて、 プリ・アルスの審査員になってもらいたいのでぜひ紹介して欲しい、といわれ実現した。
この行動力は見習いたいと思う。
そのストッカーさんが今年9月にオーストリア・リンツ市で開催されるアルス・フェスティバルのテーマに選んだのが「POST CITY」。
つまり未来の都市。ナレッジキャピタルはピッタリなのでぜひ参加をと頼まれた。
もしかするとこの秋、オーストリアのリンツ市に、大阪の「ナレッジキャピタル」が出現するかもしれない。

(GP)

2015.05.07

“じゃま●●”


とてもいい季節になりました。
先月の4月26日をもってグランフロント大阪ナレッジキャピタルも無事2周年を迎えることができました。
これも皆様のご支援のおかげです。ありがとうございます。
この2年間の間に様々なことを経験し、考えさせられることも多くありました。
例えば海外はもとより、国内からの視察や訪問が多くなってきたこともそのひとつです。
また、国や自治体からの依頼でナレッジキャピタルの活動に関する紹介や講演をさせていただく機会も増えてきました。
開業前にはなかなか理解を得られにくかった「知的創造拠点」という概念も、ようやく少しずつではありますが、認められつつあるのでしょうか。
時代と社会の変化を実感しています。
さて、3月末には初めてグランフロント大阪全体を会場として「ナレッジキャピタルフェスティバル」を開催いたしました。
今までナレッジキャピタルに関わって頂いた皆さんにも参加して頂き盛況のうちに終えることができました。
その中のプログラムの一つである「ジーニアスレストラン」に登壇頂いた教育活動家でTEDxTokyoオーガナイザーでもあるパトリック・ニューウェルさんへの会場からの質問。
日本の企業で一番の課題、問題は?
“じゃまおじ”(邪魔なおじさんの造語。組織の中で新しい事をしようとする若者を批判する中間管理職)の存在
との答え。
おっしゃるとおり!
自分を戒め、これからも皆さんと一緒に常に新しいナレッジキャピタルの活動を推進してまいります。
3年目もよろしくお願いいたします。

(GM)

2015.03.19

ウグイスが告げる、ナレッジキャピタルフェスティバル開幕!


今朝、ウグイスの初鳴きを聞いた。
毎年そうだが最初の鳴き声はこころもとない。
「ホー、ホゲッ」という感じである。
日毎に上達していき、やがて「ホーホケキョ!」と立派に鳴くようになる。
その成長ぶりを聴くのはうれしい。
スタートの春。
最初は不慣れなことでも経験を積むうちに勘所もわかってくる。
人間社会も新入学、入社など旅立ちのシーズンである。
新しい環境に期待とともに不安も多いと思う。
ベテラン社員でも異動で新しい職場につくとなると緊張もあるだろう。
でも、大丈夫!
ウグイスだって誰に教わることなく、鳴き続けることで一人前になっていく。
それぞれのスタートを祝福したい。
そんな季節に合わせて、いよいよナレッジキャピタルフェスティバルが始まる。(3月26日〜29日)
開業後、初めてのグランフロント大阪全体を会場にしたフェスティバルだ。
内容やスケジュールはフェスティバルのFBやHPを見て欲しいが、いろんなタイプのプログラムを用意している。
学び、体験、エンターテインメントなど分野は様々だが、いずれも何か気づきやヒントを見つけてもらえるようにしたいと思っている。
期間中には国内外から科学技術、ビジネス、アート、芸能といった各界の第一人者がプログラムに参加してくれる。
今の時代と世界は様々な課題を抱えている、同時に未来に向けた機会や可能性もある。それらを問う4日間にしたい。
もちろん解決策や結論を提供することはできないが、考えることのきっかけになれば幸いである。
ぜひ、来場ください!

(GP)

2015.03.06

タイランドのダイナミズム


サワディーカップ!
バンコクに行ってきた。
ナレッジキャピタルとの連携候補先の視察と関係性構築のための旅である。
タイの2月は乾季で最も過ごしやすい気候だ。
訪問先は国立科学技術開発庁、タイランド・クリエイティブ&デザイン・センター(TCDC)、モンクット王トンブリ―工科大学。
どの施設も先方からはすでにナレッジキャピタルへの訪問を受けている。
いずれも国が関連する機関だがタイの政府が目指す方向は明快だ。
これまでのOEM提供国ではなく、自らが付加価値を作れる体質への変換である。
つまり先進国の下請け構造からの脱却。
そのために必要なことは「テクノロジー」と「クリエイティブ」ということが鮮明に打ち出されている。
TCDCには会員制のライブラリーがある。雰囲気はわがナレッジサロンに少し似ている。
違いはライブラリーなので多くの本があることだ。
デザイン関連ばかりの蔵書が約3万5千冊。
その隣のスペースにはマテリアルライブラリーもある。
布地や金属などの素材の現物を見て触ることができる。
ワークスペースもあり、デザイナーやクリエイターにはうれしい場所だろう。
モンクット工科大学は大学構内とは別の場所にナレッジエクスチェンジ(KX)を建設中である。
タイの事情らしく工事が大幅に遅れていて、私たちの訪問に合わせて急ぎ完成させたミーティングルーの一室でレクチャーを受け、 工事中の建物を見学した。
19階建てで全てのフロアがイノベーションのための機能らしい。
課題はどう運営していくか?担当者もまだまだ悩みが多そうだ。
訪問したところは全て高度な研究や開発を行っているように思えたし、お会いした教授や担当者の方々も非常に真摯である。
何より上部機関のポリシーが明確。
近い内に具体的な相互交流の途を探りたい。
タイはなかなかやるなあ、という実感を持って帰国した矢先、全く別のルートからまたタイの一行がナレッジキャピタルにやってきた。
今度は北部のチェンマイ大学をはじめとする40名からなる視察団だ。
なかなかやるなあ、などと呑気なことをいってる場合ではない。
タイは凄い!

(GP)

2015.02.04

時代を先取りするって?


3月22日(日)迄、北九州イノベーションギャラリーにて「THE 世界一展」が開催されてます。
2013年4月26日ナレッジキャピタル開業時に日本科学未来館との共同企画で“魅せますニッポンの技と人”をテーマに開催した
新しいかたちの展覧会の全国初の巡回展です。
ナレッジキャピタルにとっても開業と同時に自主興行をしすごく思い入れがある、大変チャレンジングな展覧会でした。
皆さん、是非北九州に足を御運び下さい。
話は変わりますが先日“バカ”をテーマにしたTV番組をやってました。
その番組で東大の生田博士(医用ロボット開発の権威者)が“研究者が時代を先取りする研究をするためにはどんな事が大切か?”
との問いに“こいつはバカだと思われることが大切”と言ってました。
また著名な脳科学者が“日本人は遺伝的に世界でもっともバカになりにくい国民。
バカになれるのは全国民の2~3%!”とも。
ブログのテーマ”Am I crazy enough?”でもありますが、バカになってる?やはりこれが大事?

(GM)

2015.01.05

Am I crazy enough ?


今年3月27日(金)に発表する「ナレッジイノベーションアワード2nd.」の一次審査会での雑談。
審査員をお願いしている元グーグル日本法人社長の村上憲郎氏のお話が響いた。
「今や『Am I crazy enough?』と自問自答しながらイノベーションを切り拓いていくのが米国IT業界を牽引する人たちだよ」。
そうか!crazyか!
ちょっと観点は違うが、ここ大阪でも50年代~70年代にかけて時代を先駆けた「具体」という活動があった。
正式には具体美術協会という関西の若手前衛作家の集団。
代表の吉原治良は若いメンバーに「人のまねをするな、今までにないものをつくれ」と指導したという。
その「具体」が今また脚光を浴びようとしている。
大きく時代が変わろうとする時にはこういう考えと実践が必要ということだろう。
ナレッジキャピタルも今年は開業3年目に入る。
常に変化と新しい試みを続けるために「Am I crazy enough ?」と問い続けたい。

(GP)

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