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ナレッジサロン会員「実はわたし…」レポート

テーマ:
実はわたし…eXperimental(実験)することを最も大切にしています

保田 充彦 さま 株式会社XOOMS(ズームス) 代表

XOOMSを立ち上げる前、15年ぐらいエンジニアをしていました。海外赴任から帰ってきて1年で日本の企業のあり方が息苦しくなって会社を辞めました。辞めた理由を一言で言うと「クリエイティブの差」。日本を離れて初めてわかったことです。 アメリカにいた時は、会議中でもみんな勝手に発言します。それが間違っていても構わない。 そういう会議をずっとやってきて当たり前だと思っていました。日本に帰ってきたら、周りの制約を考えないといけない。目先の利益や形式ばかり気にする人や、政治的な力を誇示する人と仕事をするのはすごく息苦しかったです。クリエイティブな環境はまったく逆で、「自分はこう思う」ということを言えなければいけないのに。

野村総合プロデューサーと出会った頃、ちょうどナレッジキャピタルトライアルが始まって参加させていただきました。ナレッジキャピタルはビジネスにすぐつながるわけではないけれど、何か新しいものを創り出そうとする力が感じられました。一度どこかで会った人たちと、ナレッジサロンで偶然再会することがよくあります。そういう人とは、気軽に雑談ができて、新鮮な情報も得やすいです。新しいものに結び付くのはそういう時でしょうか。

海外では最先端技術の大企業や研究所でも、異分野の人たちみんなが立ち話できる、交われるような場所を組織の内につくっています。普段の仕事と離れて構えずアイデアの交換ができるから、自由な発想が生まれるのではないでしょうか。たとえば、街のサイエンスミュージアムを夜、企業に貸し出してパーティをしたりしています。夜のサイエンスミュージアムは本来の目的に使った時と全然違う雰囲気があって、そこから新しい発想がうまれるような気がしました。ある目的の場所を全く違う目的で使う、普段と全く違う意外性があるのがいいです。本来の目的というものを壊していくような仕掛けがあるとおもしろいかな。クリエイティブというのはそうして勝手に生まれるものです。 新しい発想が生まれるような自由さや別の視点があるということに気づける環境があればいつか新しいものは生まれます。

この前もナレッジサロンでホームレスロボットが歩いていたでしょう。その時にいたサロン会員はあまり気にしていない風だったけど、みんな絶対気にしていると思います。やっぱりああいうことを続けることが大事なんじゃないかな。変なことがたまにあったらやっぱりおもしろい。そういう発想があったらいいですね。

日本は消極的で周りから仕事が来ると思っていて、組織に従って働けばいいという発想がすごく強いように感じます。この意識を変える一つのアイデアとして、将来はみんな自営業になればいいと思うのです。基本は個人単位で経済を動かす。そうすればきっと勝手に新しいものが生まれるでしょう。大企業も考え方を変えて、働く人たちの意識を変えられるように、若い人たちが能力を発揮できるように変わるといいですね。
将来は、たとえば人工知能が発達して、世の中の生産性はおおきく改善するでしょう。その一方で人間にどれだけ価値があるかが求められると思います。より幸せになるような価値観の転換を図ってかなければと考えています。
他で既にやっていたら意味がないです。日本の場合は、他社事例をすぐ引き合いに出すけれど、他に事例がないことをすることに意味があるように意識を変えていけたらいいですね。

もうひとつ大事なのは、海外に発信すること。小さな企業や新しいことをやっている人たちのチャンスは海外とつながることです。異文化やまったく違う空間でできることはすごく大事です。
海外の情報を見ている人と国内だけに目を向けている人とでは全然違います。

今、ナレッジサロンで定期開催しているシンギュラリティサロンも何回もやっているうちに今のように拡大していきました。実際に行動を起こして成長していく、そんな場所ができたらおもしろいです。
「人工知能って何?」と興味をもつと、次に「人間の脳って何だ?」となります。そうして深掘りしていくうちに人間の方に興味が出てきます。
人間の脳はすぐ目の前のことを予測しています。「無意識」というのは予測しているということで、予測情報が入ってくるから動けるんです。脳の本質は「予測」していることです。コンピューターは予測ができない。そこから何かヒントが得られそうな気がします。
新しいことというのは、最初の目的と違うことが情報として入ってくること。
その「何か違うな」ということに慣れていくことが、いいことだと考えています。
何となく違う世界があるということが視覚に入ってくることに無駄なことはないです。
それがいちばん大きなメリットなので、信じてやってくことが大事だと考えています。

先日、人工知能のシンポジウムに行った際に聴いてきた話ですが、30年前の日本は人工知能の最先端でした。それ以来、冬の時代と言われています。日本が基礎科学をおろそかにしてきたことが原因と言われています。
根底にある基礎的なことを大事にする企業がもっと増えて欲しいと思っています。

これだけ科学の力があるのに、なぜ製品に結びつかないか。
目先、小手先、うわべだけのものはダメです。難しいこと、苦いことをやることが大事です。
ナレッジサロンのように多様な人が集まるということは、個人が他人に依存せず、頼りすぎず自分の意見をしっかり持つことにつながります。
単に名刺交換でつながっている、知っているだけではダメで、自分がこんな好きなことを持っているということが大事ですから、私自身ももっと自分を高めたいですね。

理想の組織はSMAPです。
個人でも活躍できる個性があって個々の力がある、でもグループでもしっかり活躍できる。
新しいビジネスをしようと思ったら、新しい組織が必要です。
全然違うビジネス、全然違う組織、全然違う人たちが集まって、個人でもグループでも活動できると理想です。

XOOMSという社名は、
eXperimental
Object-Oriented
Media
Syndicate     の略です。

Experimentalは「実験」です。常に新しいことを試行錯誤で自分の手でやること。
Object-Oriented は「オブジェクト指向」というプログラミング用語ですが、込めた意味は「目的志向」の人、すなわち、組織のために働くのではなく、本来の目的のために、そして、自律した個人であること。
Media=メディアは、情報を伝えること。媒介になるようなものを作ること。
Syndicate=シンジケートは、いい意味での「悪さ」つまりとんがった人たちの集まり、をめざすという思いです。

実験をするためには学ばないといけない、多様な人とも会わなければいけない、いろんな経験をしなければいけない。ひとりでは限界があるので、実験の精神を持っている人たちが集まって、進めていけたらすごい力になるんじゃないでしょうか。映像も作り、記事も書き、いろんなことをやっていますが、でも私にとっては「実験する」という目的があるから信じてやっています。
うまくいかないから実験であって、それでもひとつ成功したらすごくいいし、そこで辞めずに信じてやり続けることが大事です。何かを人に見せるというのは説得力があるし、伝わるものです。
頭でわかっていても、行動してみると新しいことが生まれます。それを知ったらやめられません。
思ってもいないところからヒントを得られたり、新しいものが見えたりします。
その時の感動やおもしろさは何にも代え難いですね。

サロン会員ご紹介

株式会社XOOMS(ズームス) 代表
保田 充彦 さま
http://xooms.co.jp/
インタビュー日:2015/10/6

※ 上記内容はインタビュー日時点での情報となります。
※ 予告なく変更・削除される場合がございます。予めご了承ください。

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