• 2023.05.25
  • シドニーのマナーガイド
オーストラリア人は、善良な市民であることを非常に重んじます。
たとえば、シドニーのような大都市でも共同体意識はきわめて高いと感じます。
ここで暮らすにはいくつかのルールがありますが、ある国からやって来た人からすれば自明のことでも、イタリアから移住した人にとっては当たり前ではないことも。今回のブログではいくつかのルールをご紹介したいと思います。

ルールその1 公共交通機関では行儀よく
「他者を尊重する」文化は、オーストラリアに初めて来たときに印象的だったことのひとつで、とくに公共交通機関ではこれを強く感じました。イタリアで10年以上もバスや地下鉄を利用して、パーソナルスペースの確保に奮闘してきたからかもしれませんが、ここシドニーでは、公共交通機関での人々の礼儀正しさにいつも感服するばかりです。
バスでは必ず前方のドアから乗車し、車内の後方へと進みましょう。
どの公共交通機関でも、お年寄りや移動に支障がある人がいれば必ず席を譲りましょう。

ルールその2 旗の外側で泳がない
オーストラリアのTVドラマシリーズや映画を観たことがある人なら、赤と黄色の旗の間で泳ぐというルールの重要性もご存知かもしれませんね。
実はこれ、安全に泳ぐことができる範囲を示す目印で、設置位置は潮の流れや天候条件を見ながらビーチのライフガードが決めているのです。
その日のうちに旗の場所が変わることもあるので要注意!
この旗の外側は流れが強い危険なエリアだったり、サーファー用エリアに指定されていたりします。


ルールその3 湾で泳がない
シドニー湾は世界で最も美しい自然湾のひとつなので、とりわけ暑い夏の数か月間に湾内の青い海水に浸かって泳ぎたいと思うのはごく自然なことです。しかし、このシドニー湾には悪い意味で驚かされることもあるので、ゆめゆめ騙されないように! まず、港の水域を常に航行しているフェリーやボートによる汚染がありますし、クラゲやサメに加えてとくに暴れん坊として悪名高いオオメジロサメも存在します。皆さんはどう思われるかわかりませんが、私なら市内の美しいビーチで泳ぎ、シドニー湾では他のレクリェーションを楽しむ方がいいですね。

ルールその4 公共の空間で飲酒しない
オーストラリアはいわゆる「ナニー・ステート(過保護国家)」なので、社会生活のほぼあらゆる場面を規制するルールや法律があります。公共の場の多くでは、飲酒の禁止は重要視され尊重されるべきもの。とくに大半のビーチや都市部にある公園、CBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)の通りや公共交通機関などでは、アルコールの摂取は厳しく取り締まられます。交通機関の場合、アルコールの入った缶や開封した瓶を持ち込むことさえ厳禁です。なので、高額な罰金を払いたくなければ、お酒は自宅やクラブで飲むようにしてください。

ルールその5 カモメに餌をやらない(フィッシュ・マーケットの付近では厳禁)
フィッシュ・マーケットはシドニーに来るなら必見のスポットのひとつですが、そこに生息するカモメに餌付けすることは、絶対にお勧めしません。食事をする場所での餌付けが衛生的に良くないだけでなく、テーブルも人も食べものも、見る見るうちにカモメやハトなどの鳥にたかられる羽目になるからです。鳥たちは、人の見ている目の前で魚をかすめ取ることに何のためらいもありませんから、こういう場所では常時食べものを見張るようにしてくださいね。

特派員

  • アルベルト フェランド
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

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