• 2016.07.26
  • サンパウロ市のメトロ
ブラジル国で初めてメトロが運行したのが、サンパウロ市で、1974年9月のことです。線路の総延長距離は7kmで、ジャバクアラ駅(Jabaquara)からヴィラマリア―ナ駅(Vila Mariana)を結ぶ路線でした。後に少しずつ路線が増えていき、今では総延長距離78.4km、5路線で全67駅です。と言っても、この数値はメトロが発展している国々とは比べものにならないのですが、サンパウロ市の住民には欠かせない交通機関となってます。一日のメトロユーザーは400万人です。

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メトロは通常、午前4時40分から午前0時まで運行、土曜日は午前4時40分から午前1時まで運行してます。切符は現在3,80レアイス(reais)で、1,15米ドルほどです。切符代は乗る距離できめられるのではなく、改札口を入ってから出るまでの代金ですので、改札口さえ出なければ、何度乗り換えても同じ値段です。また、学生と教師は半額で、2013年11月より、60歳以上の人は男女問わず無料になりました。(以前は65歳以上でした)

電車内には優先席が設けられてます。それ以上に高年齢者、妊婦、小さいお子さんを連れたお母さんへの配慮は厚く、シート関係なく席を譲ってくれる人が多いです。乗客はスマホを見ていたり音楽を聴いていて、寝ている人はあまり見かけません。ラッシュアワーにはすりなどに気をつけなければなりませんが、日中は危ないことはないです。

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最近サンパウロ市では、自転車専用レーンを設けており、メトロの最終ワゴンに、自転車を乗せられるようになってます。ただし、時間の制限があり、月―金20:30以降、土曜日14:00以降、日曜日と休日は一日中利用できます。

一時は、女性用ワゴンを設けることが話題になってましたが、サンパウロ州知事が否定したそうです。女性駅員の他に、駅のあらゆる場所にカメラが設置してあり、全電車の50%には電車内にカメラが設置されており、近い将来には全電車内にカメラが設置される予定で、女性が心配することはないとの理由だそうです。

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メトロの建物内は広々としています。スペースをよくとってますので、ちょっとした菓子屋や、バックや服のお店の他に、写真などの展示がされていることも良くあります。メトロのデコレーションとしても、こちらの有名な画家の作品があります。時間の余裕がある時にそれらを見るのも楽しみの一つです。

最近ホームで見かけるのが、本の自動販売機です。読者を増やすためなのでしょう。とても安く販売されてます。

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住所を知らせる時など、「OO駅の近く」と伝えた方が位置がすぐわかるようです。メトロはタクシーよりも安く、渋滞に巻き込まれるバスとは違って、たいてい時間通りに移動できるので、利用者が多いのでしょう。私もその内の一人です。


特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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