• 2022.11.24
  • FIFAワールドカップ・カタール2022
2022年FIFA ワールドカップ・カタールが11月20日にいよいよ開幕です。
W杯第一回目が行われた1930年以来、ブラジルは全大会に出場してます。1958年、1962年、1970年、1994年、そして2002年と5回優勝しています。今回は南米予選を無敗で首位通過しました。優勝候補だと言われています。
6回目の優勝を目指すブラジルはTite (チッチ)が監督です。
そして、11月7日にブラジル代表のメンバー26名が発表されました。
ゴールキーパーはAlisson, Ederson, Wevertonの3名とAlex Sandro, Alex Telles、Dani Alves, Danilo, Bremer, Éder Militão, Marquinhos, Thiago Silva, Bruno Guimarães, Casemiro, Everton Ribeiro, Fabinho, Fred, Lucas Paquetá, Antony , Gabriel Jesus, Gabriel Martinelli, Neymar Jr., Pedro, Raphinha, Richarlison, Rodrygo, Vinicius Jr.です。
ネイマールをはじめ、39歳のダニエル・アルベスと4大会連続出場しました38歳のチアゴ・シルヴァも出場ですので、楽しみです。
サッカーと言えば、ブラジル。ブラジルと言えば、サッカー。と言われる程のサッカー大国ブラジルです。W 杯でブラジル戦の時にはほぼ全国民が観戦します。


ブラジル戦の時に、銀行の窓口が閉まるのをご存じでしょうか? 銀行の窓口の営業時間は通常午前10時から午後4時までです。正午に始まるブラジル戦の時には銀行の営業時間は午前9時から11時。そして午後3時半から4時半に変更になります。ブラジル戦が午後1時の時には、午前8時半から11時半まで営業です。16時に試合の時は、午前9時から午後2時までの営業です。
学校も早帰りになります。一般に事務所で仕事をしている人も、試合が観れるように、仕事を中断したり、早退したりします。
家族や友達と観戦するのも楽しいですが、カフェ、軽食店やレストランで、ブラジル人と一緒に観戦するのがより楽しいです。それは、ブラジル人のサッカーに対しての情熱が伝わってくるからです。勿論、飲食店に大きなテレビが設置されます。観戦する時には皆、ユニフォームまたは、緑色か黄色(ブラジル国旗の色)の服を着ます。
テレビを見ての観戦なのですが、まるで球場にいる時のように試合に集中します。ゴールを外して残念に思う時には低い声の「ウ~、、、」が聞こえます。そして、ブラジルがゴールした時は、「ゴーウ!!!(Gol!)」と大声で叫び、なんと嬉しさにあふれた声なのかと感じます。自分がいる場所でも、周りのあらゆる場所からも叫び声が聞こえ、爆竹を鳴らす人もいるようで、「バーン、バーン!」と数か所でなります。なんと楽しく情熱的に観戦するブラジル人でしょう! そして、自分もいつもその中にいます。(笑)


ブラジルでサッカーが強い理由の一つはサッカーで成功するのを夢見る子供が多いからです。ブラジルでは貧富の差が大きく、貧しい家庭で生まれた子供達はサッカーで成功することが夢です。暇さえあれば、ボールを蹴っていて、ゴールもないところでサッカーをしています。実際にそうしたところからスーパースターが誕生します。そして、ブラジルのチームの監督の目に入り、プレイヤーとして育っていくのです。プロ入りして活躍する選手は、世界的に有名なヨーロッパのクラブへ移籍してしまいます。それはもちろん資金的なことが理由です。活躍している選手が次から次へとヨーロッパに行ってしまうのは残念ですが、W杯でブラジル代表として「戻ってくる」的な考えが、より嬉しいのです。そして再び活躍ぶりと成長ぶりをみるのも何よりの喜びです。
6回目の優勝を目指して、W杯 頑張って欲しいです!
Vamos, Brasil!(Let´s go, Brazil!)

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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