• 2016.09.27
  • フィレンツェで魚!
暑い夏もそろそろ終わり、日中はまだまだ暑いものの徐々に朝晩が涼しくなり気持ちいい秋の訪れを感じる季節になって来た今日この頃のフィレンツェです。
そんな今年の夏に感じた事は、今年あたりからフィレンツェで一つの流行りの様に夏に向けてたくさん魚料理を出すお店が増えたことでした。

もともとトスカーナと言えば海にも面している事もあり、トスカーナ海岸沿いでは新鮮な美味しいお魚が捕れるので海岸沿いの伝統料理のカチュッコであったりとか、バッカラ リボルネーゼであったりとかエビ、タコ、魚を使ったフリット盛り合わせ等もよく食べられていたのですが、ここフィレンツェでは、やはりトスカーナ料理、フィレンツェ料理と言えば、ビステッカ アッラ フィオレンティーナやトリッパやランプレドット、イノシシの煮込み等の肉料理や豆料理が中心で、魚はあまり食べられる事が少なく、値段も高い上に新鮮でないと言うイメージが強かったのですが、近年流通が進み、ヘルシー志向も進んだせいか、お寿司屋さんも増え、それにともない生魚も好んで食べる人も増え、本当に急激にフィレンツェに魚を食べれるお店が増えたように思います。
そして、不景気な所為もあってか、魚介系レストラン=高い!から変化し、以前より手軽で新鮮な魚介を食べれるカジュアルな魚介系レストランも増えました。
レストランだけに止まらず、今やワインバーで魚介系のおつまみが食べれる所も増え、魚介を専門にしたパニーニ屋が出来たりで、手軽に魚を食べれる機会が増えたように思います。

魚が大好きな私は、次々とこの数ヶ月いろんなお店を食べ歩きしましたが、特別な日に行ってみたいお店、今日は牡蠣を食べるぞ~という日ならこのお店、あまり時間がないけど友達とサクッと気軽に行くならこのお店、大勢でワイワイ行くならこのお店、お魚も食べたいけどそれと一緒に美味しいワインも飲みたいという時にはこのお店…という具合に選択肢が沢山出来たと言う点ではより食事を楽しむ機会も増え良くなったと思います!
日本から仕事で来られる方や、長期滞在の旅行者、重い料理はちょっとという方にも、しっかりした肉料理中心だったフィレンツェに魚を食べれるお店が増えた事はより楽しみが増える事となるのではないでしょうか?
フィレンツェの伝統あるお肉料理もとてもおいしいので是非来られた際には食べていただきたいですが、そればかりが続いて疲れた時に、日本とはまた違ったお魚料理を食べてみられては如何でしょうか?

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特派員

  • 津田 みらい
  • 職業AISソムリエ(イタリア国家資格) ・ワインジャーナリスト

ソムリエ資格を取得後、毎年、200件に及ぶワイナリーを訪問し、ワインセミナーの開催やワインやイタリア料理についての執筆を通して、日本の方々にイタリアの魅力を伝えていく事を目指しています。

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