ナレッジキャピタルと、オーストリア・リンツのクリエイティブ・文化機関「アルスエレクトロニカ」との新たなコラボレーション展示&プログラム。第1回目のテーマは「CODE: 私たちの時代の言語」。何気なく触れた滑らかな動きのスマートフォン。様々なサービスで溢れるインターネット。大量のデータと、話し始める身の回りの「もの」たち。コンピュータ・デジタルテクノロジーの発達は、私たちの日常の様々な風景に新たな体験を付加し、時にはその風景を変容させてきました。コンピュータ・プログラムのことばである「CODE」を魔法のように使い、インタラクティブ・アートを牽引してきたゴラン・レヴィン(Golan Levin)と、CODEをハッキングし、情報社会への問いかけを表現してきたエキソニモ(exonemo)。2組の世界的なアーティストがナレッジキャピタルを舞台に作品展示を行い、スペシャルプログラムでは皆様と一緒に議論するトークセッション・ワークショップに登場。アルスエレクトロニカのメンバーと共にユニークなプログラムを展開します。アートと「CODE」が生み出してきた世界を見つめ直し、これからの「CODE」と「社会」、そしてクリエータの役割について議論する場を構築します。
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トークセッションのアーカイブは
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ワークショップのアーカイブは
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photo: Nicolas Ferrando,Lois Lammerhuber
オーストリア・リンツに拠点を置く、メディアアートの世界最高峰の機関。毎年9月にアート・テクノロジー・社会をテーマに行われる「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」の他、美術館・科学館としての「アルスエレクトロニカ・センター」、メディアアートの最先端コンペティションである「プリ・アルスエレクトロニカ」、R&D機関である「フューチャーラボ」の4部門があり、日本からも多くのアーティストが参加している。
Ars Electronica : http://www.aec.at/
ゴラン・レヴィン(Golan Levin)
アーティスト、エンジニア、研究者。アーティストとして20年以上、MIT Media Lab, Ars Electronica Futurelab, Eyebeam Center for Art and Technologyといったハイテクノロジーのリサーチ環境に身を置き、インタラクティブな表現の新しいモードを探求している。2000年に、インタラクティブ・ソフトウエアであるAudiovisual Environment Suiteがプリ・アルスエレクトロニカ インタラクティブ・アート部門で優秀賞を受賞、それを使った即興ドローイングによる音楽パフォーマンスScribbleがアルスエレクトロニカ・フェスティバルで上演され、世界中から反響を得る。
現在はカーネギーメロン大学准教授としてエレクトロニック・アートの分野で教鞭をとる他、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの各地でアーティスト活動を展開している。
エキソニモ(exonemo)
怒りと笑いとテキストエディタを駆使し、さまざまなメディアにハッキングの感覚で挑むアートユニット。千房けん輔と赤岩やえにより1996年よりウェブ上で活動開始。2000年より活動をインスタレーション、ライヴ・パフォーマンス、イヴェント・プロデュース、コミュニティ・オーガナイズなどへと拡張し、デジタルとアナログ、ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら、テクノロジーとユーザーの関係性を露にし、ユーモアのある切り口と新しい視点を携えた実験的なプロジェクトを数多く手がける。
国内外の展覧会やフェスティバルで活躍。2006年The Road Movieがプリ・アルスエレクトロニカ ネット・ヴィジョン部門でゴールデン・ニカを受賞。2010年に東京TDC賞で「ANTIBOT T-SHIRTS」がRGB賞を受賞。IDPW正会員。
■スペシャルプログラムゲスト
ゲルフリート・ストッカー
(Gerfried Stocker)
アルスエレクトロニカのアーティスティック・ディレクター(芸術監督)。アルスエレクトロニカの「ブレイン」として世界的に活躍。
小川 秀明
アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ所属。
アルスエレクトロニカ・センター新館オープンに携わった後、アーティスト、キュレーター、リサーチャーとして活躍中。