「Robotinity(ロボティニティ)」 はアルスエレクトロニカが生み出した、「Humanity(人間性)」に由来する造語で、
ロボット性・ロボットらしさとは何か、という問いかけを含んでいます。ロボットは、作り手の思想、技術背景、文化が融合した
創作物と言え、それぞれの時代のアート、テクノロジー、社会を鏡のように映し出してきました。
では、今日、私たちが想像するロボットらしさ、こうあってほしいと期待するロボットらしさ、とはどのようなものでしょうか?
スマートな車、空飛ぶドローン、DIYロボット。
今や、ロボットは専門の研究所や大企業だけで生み出されるものではありません。
このロボット・カンブリア紀では、オープンソースを基軸とする様々な技術のシェア文化と、
3Dプリンタに代表される新しいものづくり環境が、多様なロボットの具現化を加速度的に促しています。
「Robotinity~ロボットらしさとはなんだろう展」では、
ホームレスロボット・ディルクのパフォーマンスで社会とロボットの関わりを挑発的に表現する
エレクトリック・サーカスの活動と、
ロボット技術をベースにした芸術表現を実現する「スマート・アトムズ」の研究を推進するフューチャーラボのプロジェクト、
3Dプリンターを活用した新しいモノづくり時代のロボットを提唱するプレンプロジェクトを紹介、
私たちの時代の「ロボットらしさ」を探ります。
「ロボットらしさとは何か」という問いは、「人間らしさとは何か」という問いかけでもあります。
大阪と世界の最新ロボットの体験展示、トーク、ワークショップを通して、これからの「ロボット文化」を議論します。