チカラとウゴキ展 EXPAND

チカラとウゴキ展 EXPAND

参加アーティスト

八嶋 有司

Project Dive -Methods to trace a city
多視点カメラと映像実験

カメラを委ねる。自身の体に複数のカメラを取りつけ(両手首、両足首、額、後頭部)歩きながら風景を同時に記録したマルチ・チャンネル ヴィデオ・インスタレーション。被写体に対し撮影する行為ではなく、撮影者の身体に従い風景を記録する。複数面に映し出された風景は、統一された世界と身体の感覚を解体し、自分を中心とする世界の様相に裂け目をあたえ、通りすぎる日常を確かに記録する。本展示では、運動と知覚めぐる映像実験を行う。
3Dシステム開発・技術協力:田中 翔吾

期間
10月5日(水)~10月9日(日) 10:00~21:00※10月5日は13:00開始、10月9日は19:00まで
会場
The Lab.2階 アクティブスタジオ
アーティストプロフィール
八嶋 有司 Yushi Yashima

1981年 神戸市生まれ。社会をトレースする一つの方法として作品制作を位置づけ、映像やインスタレーションを中心に発表を行なうアーティスト。日常に点在する記憶に残らない出来事や情報の断片を収集して作品とすることで、普段は見ることができなかった、異なる都市の風景を映し出す。主な展示では、文房具店などで見かける試し書きのメモを作品の素材とした“Formless works”(群馬青年ビエンナーレ2012 優秀賞)などがある。

岡本 高幸

×マン antenna -microwave- & 公開スタジオ

マイクロ波を拾うアンテナ、またそのエネルギーを発光と振動の強弱に変換する高輝度LEDと振動モーターを1つのモジュールとする。空気を注入することで着用者の身体にフィットするスーツに112個のモジュールが均等に配置されており、空間電磁波の振る舞いを全身体で体験することができる。本展では、スタジオを公開ラボ&体験スペースとして機能させるとともに、作家自身がスーツを着用し梅田の街へ出て電磁波体験実験も行う予定。
共同プロジェクト:三谷友彦(京都大学 生存圏研究所 准教授)、井上高志(井上兄弟社)

期間
11月1日(火)~11月6日(日) 12:00~21:00
会場
The Lab.2階 アクティブスタジオ
アーティストプロフィール
岡本 高幸 Takayuki Okamoto

アートが人間の進化の行程で重要な役割を果たしているのではないかとの考えのもと、身体の新たなイメージの獲得をテーマに制作活動を行っている。地球規模から五感を通して感じることができない小さな現象までをモチーフとし、作品形態もインスタレーション・パフォーマンス・インタラクティブなど多岐にわたる。代表作には「×マン vibration」(第10回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞受賞)がある。

平原 真

GeoLog

木が育った土地の地形を、その木自身に彫り込んだ彫刻です。
木を造形の素材としてのみ扱うのではなく、生き物としての個体性に注目しています。
風雨や日照など周辺環境の影響を受けて出来た樹木の「年輪」と、大地の隆起や侵食によって形成された「地形」という、異なるチカラとウゴキの結果を、一つのカタチに定着させています。
木の年輪と地形が入れ子構造になり、内と外へ視点の広がりを感じられるでしょう。

期間
11月1日(火)~11月6日(日) 10:00~21:00
会場
The Lab. 3階
アーティストプロフィール
平原 真 Makoto Hirahara

人や物の関わり合いをテーマに、インタラクティブアート、インスタレーション、知育玩具、プロダクトなど、幅広い作品を手がけるアーティスト。近年は、磁石で繋がるY字型の積木「Yeda」シリーズや、木が育った土地の地形をその木自身に彫刻した「GeoLog」シリーズなど、植物をモチーフとした作品を展開している。大阪芸術大学芸術学部アートサイエンス学科准教授。アーティスト集団C-DEPOTメンバー。

「チカラとウゴキ展 スクールプログラム」を8月19日(金)に実施しました。

チカラとウゴキ展のオープニングイベントに集結した赤松 音呂、筧 康明、脇田 玲、そしてアルスエレクトロニカメンバーと上記の参加アーティスト3名との交流プログラムを開催。今回の展示作品を相互に紹介し、アイデアを交換するなどクリエイティブで「熱い」ディスカッションが行われました。

本プログラムを通じた「刺激」や「触発」が、「チカラとウゴキ展 EXPAND」の作品に込められています。

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