選考委員
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河口 洋一郎
東京大学名誉教授/アーティスト
一般財団法人デジタルコンテンツ協会会長 -
種子島生まれ。筑波大学助教授を経て、1998年より東京大学大学院工学系研究科・人工物工学センター教授。2000年から2018年まで東京大学情報学環教授。2018年東京大学名誉教授。
1975年からCGに着手し、自己組織化する「グロース・モデル」で独自のアート世界を確立、超高精細立体視映像の濃密度感の創出を特徴とする。世界的CGアーティストとして活躍中。さらに、伝統芸能との融合「ジェモーション」による情感的な舞台空間のパフォーミング・アーツ、生命体から発想する独創的な深海/宇宙探査型のロボティック造形や超大型立体造形を制作するなど、多岐にわたる旺盛な創造性により、今後のさらなる飛躍が期待されている。1995年第100回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家。2010年ACM SIGGRAPHにてシーグラフ・アーティストアワード 『ディスティングイッシュト・アーティスト・アワード』を世界で3人目に受賞。2013年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。同年、紫綬褒章受章。2017年MOCA台北(現代芸術館)個展、2018年CDAアンギャンレバンの美術館個展で大成功を博した。2018年フランス,Prix Bains Numériques にて栄誉あるPrix D’Honneur賞受賞
選考委員
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伊藤 恵理
東京大学大学院 工学系研究科 准教授
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「空はひとつ」をモットーに、世界の空を駆けながら、航空管制および航空交通管理の研究に従事する科学者・エンジニア。東京大学大学院博士課程修了(航空宇宙工学専攻)。ユーロコントロール実験研究所(フランス)、オランダ航空宇宙研究所、NASAエイムズ研究所、海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所、南洋理工大学などでの研究職を経て、現職に至る。国際航空科学会議(ICAS)よりMcCarthy Award、John J.Green Award 受賞。著書に『空の旅を科学する 人工知能が拓く!?21世紀の航空管制』(河出書房新社)、『みんなでつくるAI時代 これからの教養としてのSTEAM』(CCCメディアハウス社)がある。アカデミアや企業等での講演も多数行っている。
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遠藤 諭
株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員
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『月刊アスキー』編集長、アスキー取締役などを経て、2013年より現職。ネット時代のライフスタイルに関する調査とコンサルティング、人工知能・プログラミング・メディア関連の出版とセミナー事業を行っている。ミリオンセラーとなった『マーフィーの法則』など単行本も手掛けるほか、自身も『ジェネラルパーパス・テクノロジー』などの著書がある。
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塩瀬 隆之
京都大学総合博物館准教授 / デザイン学ユニット / 学術研究支援室 参与
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"1973年、大阪生まれ。京都大学工学部卒業、大学院修了。博士(工学)。2012年から経済産業省に技術戦略担当課長補佐として出向。2014年7月に京都大学に復職。黙して語らず、されど師匠から弟子に伝わる熟練技の伝承研究から始まり、視覚に障害のある人との言葉でみる美術鑑賞研究まで、一見すると伝わりにくそうなコミュニケーションの現場での研究を通じて、「伝わるとはなにか」の本質に関心をもつ。
現在、高齢者や障害のある人をものづくりプロセスに巻き込むインクルーシブデザインのワークショップを100回以上重ね、「ために」から「ともに」へと社会が変わるコミュニケーションの場づくりを企業や学校現場で100回以上実践している。主な著書に『科学技術Xの謎』(化学同人、2010年)、『インクルーシブデザイン』(学芸出版社、2014)など。日本科学未来館“おや?”っこひろば総合監修。"
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清水 陽子
クリエイティブディレクター / アーティスト / サイエンティスト
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科学と芸術を融合する技術やインスタレーションをグローバルに研究、制作、発表。アメリカで育ちニューヨークのアートに影響を受け、大学では生化学を専攻。現在はバイオテクノロジーなど先端科学を用いたデザインを研究の傍ら、ギャラリー、ミュージアム、民間企業、地方自治体、大学と協業。国際放送局でのレギュラー番組や、TED、アルスエレクトロニカなどグローバルイベントの出演など、メディアを通じた活動の他、各種芸術賞を受賞。
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村上 憲郎
村上憲郎事務所 代表 / 元Google日本法人名誉会長
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1970年京都大学工学部卒業。工学士号を取得。2003年4月、Google Inc. 副社長兼Google Japan 代表取締役 社長として Google に入社以来、 日本における Google の全業務の責任者を務め、2009年1月名誉会長に就 任。 2011年1月1日付けで退任し、村上憲郎事務所を開設。電通総研 カウンセラー兼フェロー。 国際大学グローバル・コミュニケ―ション・センター(GLOCOM)主幹研究員・教授。大阪市立大学大学院 特任教授。大阪工業大学客員教授。 会津大学参与。東京工業大学 学長アドバイザリーボード委員。(公財)ハイパーネットワーク社会研究所 理事長
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安田 洋祐
経済学者/ 大阪大学大学院経済学研究科 准教授
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1980年東京都生まれ。2002年東京大学経済学部卒業。最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、経済学部卒業生総代となる。2007年プリンストン大学よりPh.D.取得(経済学)。政策研究大学院大学助教授を経て、2014年4月から現職。専門は戦略的な状況を分析するゲーム理論。主な研究テーマは、現実の市場や制度を設計するマーケットデザイン。学術研究の傍らマスメディアを通した一般向けの情報発信や、政府での委員活動にも積極的に取り組んでいる。フジテレビ「とくダネ!」、関西テレビ「報道ランナー」などの番組にコメンテーターとして出演中。財務省「理論研修」講師、金融庁「金融審議会」専門委員、自民党「未来戦略研究会」アドバイザーなどを務めた。著書・論文多数。