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X:Presenceで世界的なコンペ
“ANA AVATAR XPRIZE”に挑戦!

X:Presence/iPresence合同会社 代表 クリス クリストファーズ

遠隔地の体験を人の五感に伝えることができるアバターロボットは、観光や医療、宇宙開発などの利用に期待されている。iPresence社、XOOMS社を中心に、様々な分野に精通したナレッジキャピタル参画者メンバーでチームを結成し、オリジナルアバターロボットを企画。アバターロボット開発をテーマとする世界的コンペ“ANA AVATAR XPRIZE”の1次選考を突破した。

01ナレッジメンバーが結束し、アバターロボット開発を目指す

――プロジェクトのきっかけを教えてください。
人と人のコミュニケーションは衣食住と同じくらい大切なもの。コミュニケーションにロボットを活用できないかと考えたのがスタートでした。私一人でロボットが作れるわけではなく、その実現には、通信、触感・視覚、ビジュアライゼーション、VRなど多くの技術を組み合わせる必要がありました。
5~6年前からナレッジキャピタルに拠点をおいて活動していたので、知識や実績を持つ人に声をかけて小規模プロジェクトへの挑戦を続けていました。そんななかで、世界でも注目されている “ANA AVATAR XPRIZE”のことを知って「これだ!」と。すぐにサロン会員でもある(株)XOOMSの保田充彦さんに声をかけました。当時持っていたのはテレプレゼンスロボットのビデオチャットと遠隔操作の技術だけで、ロボットアームやVRはなかったのですが、「自分がやらねば」みたいな使命感がありました。
そこでナレッジキャピタルに相談したり、専門家を紹介してもらったりして、今は10社以上がこのプロジェクトに関わっています。それぞれが各分野における専門家ですが、アバターロボットの開発は初めてで、とても難しいことです。でも、「異なるジャンルの人と出会い、コラボレーションすることで面白いイノベーションを起こす」という、ナレッジキャピタルの一つのテーマと合っているので、期待も感じています。
――“ANA AVATAR XPRIZE”とはどんなコンペですか?
ANAがスポンサーとなり、Xprize財団(米国)が運営する1000万ドルの賞金レースです。人が移動しなくても遠隔で作業やコミュニケーションがとれるアバターロボットを開発するもので、2019年2月時点の応募は世界で99チーム。1次審査に通った74チームが2021年9月のセミファイナルで20チームまで絞られ、2022年1月にファイナル審査が行われ4月に勝者が発表されます。

02コンセプトは人と人のコミュニケーション

――1次審査に通った一番の強みは何でしょうか。
コンセプトだと思います。アバターロボットというと、ヒューマノイドを作って、人はVRのヘッドセットなどの装置を体に装着してロボットを動かすイメージです。例えるなら宇宙空間で作業する遠隔ロボットのようなもの。
でも、私たちはあくまでも人が主役で、人と人がコミュニケーションをとるためのロボットだと定義しました。そのために工夫したのは、人の体にはセンサーなどの器具をつけず身軽に使えること。ロボットはやわらかくて威圧感がないこと。遠隔地の相手の表情や動きがわかるよう、ロボット自身にはホログラム的に人物が浮かび上がることです。
――やわらかいロボットとは?
人がふれたときにソフトな肌触りで、ぶつかってもケガをしないような素材であること。内部の部品、アクチュエーターといいますが、これもやわらかいものを使っています。モーターではなく空気圧で形状記憶合金の性質を生かす、それがチームのメンバーである大阪工業大学の谷口浩成先生のソフトロボティクスの特徴です。
――どんな場面で活躍してくれるのでしょうか。
介護施設でトラブルがあったときに、アバターロボットが対応するとします。入所者側にいるアバターにはドクターの姿が映っており、ドクターはアバターを通して診察します。ロボットが判断するのではなく、あくまでも人が対応することに意味があり、お互いに表情がわかるから双方に安心感があります。
例えばルーブル美術館に自分のアバターがいるとします。アバターはそこに自分として存在して、自由に観て人と会話もできる。表情や動きなど、互いの情報が投影されているからアバターを通して双方向でコミュニケーションがとれるんです。

03アバターを手軽に使える未来を作りたい。

――今後、どのように開発を進められますか?
ロボットアームを遠隔で動かすというのは、それだけで一つの会社が成り立つくらいの技術です。それぞれの先端技術をロボットに組み込んで反映させるところに新しい技術が必要です。どう組み合わせるかは、私たちが知恵をしぼるところです。ホログラムも今は外からロボットに照射していますが、次の段階では中から映したい。そして、ハイタッチや握手、ハグ、キャッチボールができるようにしたいのです。
――技術的な改良点は?
遠隔で操作するとどうしてもタイムラグが出てしまいます。そのため、ロボット側にセンサーを付けて、ある程度自動化する必要があります。この半自動化というのがとても重要で、人が操作する部分、半自動化してロボットが補う部分、そのコンビネーションをどう組み立てていくか、実用化するには絶対にクリアしないといけないものです。

このアバターロボットはあくまでも人と人が話をしてコミュニケーションをとる手段です。「よくできた電話機」だというくらい手軽に使えるようになれば、バーチャル空間上でもアバターでコミュニケーションがとれるだろうし、デジタルツイン内でもコミュニケーションがとれるでしょう。未来のコミュニケーション手段はもっと増える。その第一歩として、“ANA AVATAR XPRIZE”での優勝を目指します。
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