ご紹介しましょう、その名も「シドニー・ルナ・パーク」!
別名「シドニー・アミューズメント・パーク」、旧称「ルナ・パーク・ミルソンズ・ポイント」は、大人も子供も楽しめる場所。シドニーほどの都市なら、アミューズメントパーク的な施設はいくらでもあるだろう、と思われるかも知れませんが、実はそうではなく、ここだけしかないのです。オーストラリアでアミューズメント施設があるところと言えば、ゴールドコーストやブリスベンの南部が有名どころですよね。
シドニーでルナ・パークに行ってつまらない思いをする人は、まずいないはず。僕がそう言い切るのには、ちゃんと理由があります。
シドニー・ルナ・パークの歴史をさかのぼると、幾度かの経営者の交代劇があったのがわかります。パークの開業は1930年代でした。
園内アトラクションの「ゴースト・トレイン」で発生した火事がパークの大部分を焼き尽くすという不幸な事件が起こり、悪評が広がったのが’70年代のこと。
この回転木馬がもとから「ゴースト・トレイン」と呼ばれていた理由は不明です。ただ、その名前もあいまって鳥肌ものの怪談めいた事件だったせいで、ルナ・パークは不気味な雰囲気だと言われてしまうわけですね。
でも、ご心配なく!今やパークは安全そのものです。
ツアーガイドはあまり触れませんが、有名なピエロの顔の入場門(ピエロの口の中をくぐって入るエントランスは、絶好のフォトスポットです)が目印のルナ・パークは、今ではシドニーのランドマークです。湾や都市部のスカイライン、オペラハウスをバックに幻想的な写真を撮るにも絶好のロケーション。港の対岸も、夏の夜風がひときわ気持ちよく、最高の穴場です。
いくつかのアクセス方法がありますが、まず、先ほどもチラっと触れたハーバー・ブリッジを渡ってミルソンズ・ポイントを目指すのがひとつ。
あるいは、電車に乗ってミルソンズ・ポイント駅で降りれば、遊園地までは徒歩5分。それ以外では、徒歩で橋を渡ってからフェリーに乗るのが、個人的には一番好きです。
ダーリング・ハーバーやサーキュラー・キーなど、フェリーに乗れる場所はシドニー市内にいくつかあります。
フェリー便の良さは、美しい港の眺めを楽しめるところ。
パークはいくつかのエリアに分かれていますから、園内を移動する際はコニー・アイランド、ミッドウェイ、ビッグ・トップ、クリスタル・パレス、マロニーズ・コーナーなど、エリアごとの名前を頭に入れておくといいですね。エリアが変われば特徴や雰囲気も変わりますが、お子様も安心なメリーゴーラウンドから猛者向けの絶叫系コースターまで、あらゆるタイプのアトラクションを楽しむことができます。
あらゆる人にぴったりの乗り物があるうえに、綿菓子はもちろんフレーバー豊富なアイスクリームなど、遊園地ならではのフードやスナック類も充実しています。ある程度きちんとしたものを座って食べたい気分なら、コニーアイランド・カフェまたはライトハウス・カフェにどうぞ。
僕が一番好きな乗り物は、シドニーや港やスカイラインの絶景を高さ50メートルから望める観覧車。ヘア・レイザー(当園随一の高さを誇るローラーコースター)のように激しい直下型の恐怖を味わうこともなく、カメラを持って思う存分写真も撮れちゃうアトラクションです。どなた様も安心してお試しあれ!
シドニー・ルナ・パークのフォトギャラリー