• 2020.07.14
  • 6月、女王様とセール
ここオーストラリアにおいて、会計年度の締めに当たるのが6月であることはご存じでしょうか。
それが何を意味するかって? 他の多くの国がそうであるように、働く人々は6月末に、年度内に納めた税金の1%(これ、かなりまとまった金額なんですよ)の払い戻しを受けます。そうとなれば消費者だってお金を使いますから、特に新型コロナウイルスの流行でこっぴどい打撃を受けている経済をすごく助けてくれます。
オーストラリアで6月といえば、セールの月でもあります。以上の2つから導かれる答えは…そう、ショッピングですね!
非の打ちどころのない流れでしょ? 還付金=お金=セール=ショッピング!
6月末から7月上旬までの間にシドニーの主要なショッピングエリアを歩いていると、キッズ向けゲームやらプレゼント商品、衣類なんかのセール広告が絶えず目に飛び込んできて、クリスマスシーズンのような賑わいが見られます。
各ショップには30~70%オフの商品がずらり。車のディーラーでさえ、今は市場の冷え込みがとりわけ厳しくなっている新車の大幅値下げを行い、最終価格でセールを行っています。
これほどのビッグチャンスを私が見逃すわけがあるでしょうか? 答えはもちろん、ノー。新車こそ買いませんでしたが(今のところ)、断然お買い得な値段のものを、この時とばかりにいくつかゲットしましたよ。
オーストラリアでは、毎年6月の第2月曜日は女王の誕生日を祝うための国民の祝日で、その日は仕事が休みだということも知っておいてほしいところです。 エリザベス女王は今年で94歳。 実際の誕生日は4月ですからすでに過ぎちゃってるんですが、オーストラリアでは数か月遅れてお祝いをします。 1926年4月21日生まれの女王の誕生日を、その当日に祝福するのがイギリス。しかしイギリス以外の英連邦王国15か国では、オーストラリアのようにまったく別の日を誕生日として祝っています。ウェスタン・オーストラリア州の9月、クイーンズランド州の10月を除き、オーストラリアのすべての州では2016年は6月13日が祝日になりました。すごく無作為に見えますが、この日になった理由は?とか言って突っ込まないでくださいね。
1952年に即位してから、歴史上2番目という長さで英国の女王を務めるイギリスの君主のために、この日はみんなで祝います。実のところ、史上1位は在位年数63年を誇るビクトリア女王です。1999年の国民投票でオーストラリアの立憲君主制の存続が決定してから、引き続きオーストラリア女王を務めているエリザベス女王2世。地理的にも文化的にも英国とはこんなに離れているのに、オーストラリアっ子というのは君主制が大好きなんですね。
クイーンズ・バースデーは多くのオーストラリア人にとって休日になるので、家族で遊んだり週末3連休をフル活用して小旅行したり、スポーツイベントの観戦をしたりするにはもってこい。通常、メルボルンではオーストラリアン・フットボール・リーグ大会が開催され、コリングウッド・マグパイズ対メルボルン・デーモンズという歴史的なライバルチーム同士の争いが繰り広げられます。
この週は伝統的に、オーストラリアの雪のシーズンの幕開けでもあります。もっとも、雪が積もるまでにはここから数週間を要することも多いのですが。
実際、正式に冬が始まるのがビクトリア州、ニューサウスウェールズ州、オーストラリア首都特別地域、タスマニア州です。
学校や郵便局などの機関はお休み、公共交通機関は減便になります。営業時間を短縮する商店も多い中、休暇中にバーベキューをする人たちが滑り込みで買い物できるよう、いくつかのスーパーマーケットはずっと営業しているのです。

特派員

  • アルベルト フェランド
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

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