そのどちらかに果たして引っ越しができるのか、それがいつになるのかは分かりませんが、とにかく変化を求めている私としては、今はせめて夢だけでも持ってないとやっていられません。
私がブリスベンを好きなのは、ゆったりモードな都会生活と楽しいアクティビティを両方手に入れたい人にとってまさに理想の街だと思うから。実際、ブリスベンでは、趣味嗜好や年齢を問わず楽しめる、あらゆるタイプの名所や人気スポットが目白押しなのです。
シドニーやメルボルンより小さいけれど、急成長中のブリスベン。オーストラリアの都市で3番目に多い250万もの人口を擁しています。
景気は好調ですが、他のいわゆる大都市に比べるとブリスベンのライフスタイルはとにかくのんびりしています。ファミリー層や大人にぴったりのリラックスした雰囲気と治安の良さがありながら、楽しく過ごせる元気な街で暮らしたい若者のニーズも満たせるなんて、まさにイイとこ取りですよね。
子供の頃いつか外国で暮らすことを心に決めてはいました。行き先がオーストラリアになるとは思っていませんでしたが、幼いときからずっと、旅をしたい、知らない異文化を体験したい、当時ははるか遠くに見えていた世界をこの目で見たいと思っていました。今、ブリスベンが選択肢にあるのは、数か月間のリサーチの結果、広大なオーストラリアで新しい職を見つけるならこの街がベストだと分かったから。先程お話ししたように、大都市でありながら文句なしの住みやすさ、言ってみれば「人間らしい規模」の街であることが何よりの決め手です。
コアラの住むこの国に足を踏み入れたヨーロッパ人や外国人は、その大半がシドニーに向かいます。私がここを離れたい理由のひとつがまさにそれ。国際化しすぎて人口過密、シドニーはもはやオーストラリアらしさを失いつつあるからなんです。
熱帯地域であるクイーンズランド州を訪れるたび、天候の素晴らしさがとても気に入っていました。ブリスベンに住めばオーストラリアで最もごきげんな天気も付いてくることになります。
最初にお話したように、パースも大好きな街です。去年訪れて大好きになったのですが、世界一の陽当たりの良さを誇るパースなら、きっと人生を謳歌できる気がします。
パースって、かなり僻地の何もない都市と思われがちですが、実はとても文化的で、博物館や見どころの多い、素敵な街なのです。アートが好きな人は、パースで退屈するヒマなんかないはず。中心部の繁華街もたいへん魅力的ですが、フリーな時間に立ち寄れるミュージアムや歴史を教えてくれる観光スポットもたくさんありますよ。
教育システムが優れているため外国からたくさんの学生が留学して来ますが、仕事を見つけるチャンスもたくさんあるそうです。
さらにパースの労働賃金は世界でもトップレベルで、各部門の企業の求人数も月単位で上昇しているとか。巨大なガス鉱床、銅や亜鉛は言うに及ばず、中国向けに採掘・輸出する金とダイヤモンドの鉱床も有するパースは、ここ数年、オーストラリア大陸全体の経済発展の担い手となっているからです。
産業部門だけでなく、金融サービスや医療保険などの部門でまさに牽引役として成長著しい若手企業も多く、この街はきわめて重要なビジネス拠点にもなっています。
世界有数の人材需要の高さを誇り、夢のような自然の懐に抱かれ、オーストラリアらしさとオーストラリア的なライフスタイルが色濃く現れる街、パース。あたり一面には美しい景色が果てしなく広がり、素敵な砂浜も近い素晴らしい街。
生活費は高騰する一方で、そのうえ(ここでタメ息)ちょっぴりつまらない街になりつつあるシドニー。ここはひとつ本気で履歴書を送りまくり、次の仕事を見つけなければ!
アルベルト・フェランド
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