オーストラリアはその特殊な地理的な位置から、太古の昔に遡ることができるユニークな動植物が存在する場所。大都市や見事な海岸線、そして極上のエンターテイメントの他にも、アフリカのサファリにも匹敵するようなプチ旅行までできてしまう、ほんとに素晴らしい国なのです。
というわけで、今回のブログでは、「ゴンドワナ雨林」をご紹介したいと思います。
ゴンドワナ雨林は、オーストラリアにある世界最大の熱帯雨林の一部です。オーストラリアの地理的条件のおかげで、驚くほど太古の動植物が長い年月を経てもほぼ変わることなく存在している、非常にユニークな場所なのです。
50ほどの自然保護区を含み、総面積30万ヘクタールを超えるオーストラリアの熱帯雨林群はユネスコの世界遺産に登録されています。
この熱帯雨林の名前は、古代に南半球にあったとされる超大陸「ゴンドワナ大陸」に由来していて、この地域に生息する生き物の多くは、その時代から今に受け継がれているものだと言われています。
ゴンドワナ雨林に含まれるのは、クイーンズランド州の南東部およびニューサウスウェールズ州の保護区。驚異的な生物多様性に出会えるうえ、絶滅危惧種の動植物が保護されて生息しているエリアです。
気候や気温が異なった2つの大きな州の間に広がっているので、これらの2つの熱帯雨林は変化に富み、それぞれに違った景色が楽しめます。
ユネスコの世界遺産に登録されているクイーンズランドの熱帯雨林では、ゴールド・コーストから内陸部に入るとキュランダやデインツリーなどの熱帯雨林、ラミントンやスプリングブルックなどの国立公園を訪れることができます。そこでは、まさしく一生忘れられない特別な体験が待っていますよ。木のてっぺんで眠ったり、ブッシュの中で食事をしたり、本物のアボリジナルのガイドさんと一緒に旅をしたりもできます。
ニューサウスウェールズ州側の熱帯雨林を訪れるには、ゴンドワナ雨林にアクセスできるバイロンベイをスタートして、このエリアを横断すると、ボーダーレンジズとマウント・ウォーニングの間に位置する国立公園へと辿り着くことができます。ここにはまた、ウォルンビンという名で知られる火山もあります。これらの公園では、有袋類やアルバートコトドリという珍しい鳥に出会えるなど、自然と間近に触れあうユニークな体験もできますよ。
アボリジナルのガイドがこの地域に固有の植物を紹介してくれるツアーもあります。珍しい植物に出会えるのはもちろん、今でもアボリジナル・ピープルが植物をどのようにして薬として使っているのかを説明してくれたりもします。でもそれだけではありません!
数千年も昔から、先住民族はフラワー・セラピーを行ってきました。
オーストラリアのブッシュ・フラワーから抽出したエッセンスは、とくに強力で効果的だと言われています。それは一体なぜでしょう?
数百万年前、地球上の他の大陸から南方大陸が分離されたことにより、オーストラリアは世界最古の植物の生息地となりました。
オーストラリア大陸はより高温で乾燥した地帯に移動したため、絶滅した植物もありますが、何とかして生き残ろうと特徴的な進化を遂げたものもあります。そうした植物相の強制的な進化が、希少で個性的で生命力に満ちた、新たな種を数多く生み出すことになったわけです。
さらにオーストラリアと言えば、古くから伝わる偉大な叡智と、高度に発達した生命エネルギーが根付く国。オーストラリアの植物にも、大陸に遍在するこれら2つの大きな力が継承されているのです。
そんなわけで、オーストラリアのブッシュの草木や花々は植物学的にもエネルギー的にも、そして視覚的にも、あらゆる点において類まれな存在です。花が摘み取られるのも、限りなく野生の力に溢れた手つかずの地域ですから、そのエッセンスに秘められたエネルギーは、とりわけパワフルなのです。