• 2023.10.18
  • シドニーが海外からの移住者に選ばれる理由とは?

海外からの移住者たちはシドニーが大好きで、移住の際にこの街を選ぶことは、よく知られています。
そう、シドニーには、評価されるだけの理由が数多くあるのです。
首都ではないけれど、オーストラリアで最も重要な都市であるシドニー(メルボルンっ子には言わないで!冗談だけど)。多くのイベントやコンサート、様々なショーなどが見られるわけですが、それ以上に私にとって大きな意味があるのは、この街には仕事や成長のチャンスがたくさんあることです。国内の主要な会社や国際企業の拠点はシドニーにあるので、海外からの転居がよりスムーズというのもあるかもしれません。

シドニーには多くのチャンスがありますが、ここでの生活はのんびりしています。
あらゆる官公庁やほとんどの商店は、午後5時、あるいはそれより早い時間に閉まるので、誰かと会ったりスポーツをしたり、または家族と過ごしたりする時間が十分にあります。
労働時間が適度でよりフレキシブルであることに加え、自由時間を家族や友人、趣味などのために使うこともまた、オージーライフにおいては重要視されるのです。

シドニーはのんびりしていて、自由で開放的な街です。パースやアデレードといった他の都市と違い、実に先見的で、新しい発想が生まれる余地もあります。世界の別の場所からやってくる新しいものにも寛容で、国際競争で後れを取らないための努力を惜しみません。世界の他の地域から離れた場所にあることは一目瞭然だし、世界の出来事から取り残されているように感じることもままあります。しかしオーストラリアの中でもシドニーという都市は、比喩的な意味に限るとしても、地球上の他の地域とつながっていることを保証してくれる都市だと、私は思うのです。

もうひとつ重要なのは、自然の存在がこの街には不可欠であること。私にとってシドニーの最も美しくユニークな点は、都市部にあるいくつものビーチ、郊外に向かって湾曲する入江や郊外まで流れる多くの川など、あらゆる場所で水に触れることができることです。
自然が豊かな場所では、よりリラックス度の高い生活を送ることができます。目まぐるしくストレスの多いライフスタイルがずっとイヤで、忙しい都市からやって来た私がオーストラリアでも最初に気に入ったのは、ゆったりとしたリズムや生活の質の高さでした。

シドニーでは、いたる場所で多文化主義を感じることができます。様々な国からの移民や彼らの居住区が多く、アングロサクソン系の白人を見つける方が難しいほど!
私にとって、様々な文化的イベントや料理、国際交流や言語交流ができることは、この街が持つ最大の財産のひとつと言えます。
さらに、シドニーはとても安全な街です。
昼であろうが夜であろうが、誰でも一人で歩き回れるし、公共交通機関で移動することもできます。

最後に肝心なことをお話しすると、ここは気候にも恵まれていて、春と夏の期間が長く、冬は温暖です。半熱帯地域に属するため、湿度は他の南オーストラリアの都市よりも高いのですが、そのおかげで一年を通じて快適な気温に恵まれています。
極端な気温が苦手な人や、1年中Tシャツとビーサンで過ごしたい人には、シドニーはまさしく理想の街だと言えるでしょう。

結論を言うと、シドニーには他の都市をうらやましく思うような要素が見当たりません。
生活の質は素晴らしいし、どんな予算や好みにも合うレストラン、高層ビル群に広大な公園、社交生活やビーチライフ、良質のワインにおいしいコーヒー、最高のデザートも揃っています。そしてなにより、前述のように、人々がリラックスしています。
オーストラリアの都市はどこも訪れる価値がありますが、あえて言わせてもらうと、メルボルンは寒くて気候が不安定、アデレードは可愛い街だけど就業の機会は少ない、ブリスベンはトロピカル過ぎて、豊かな自然に囲まれていることが時にトラブルのもととなることもあるし、西海岸で唯一の大都市であるパースは、位置があまりにも離れていて、キャンベラは確かに首都だけれども随分小ぢんまりとしていて平々凡々としている…というのが私の個人的な感想です。
もちろん、シドニーがすべての点で完璧だというわけではありません。
生活コストは高く、不動産は手が届かないほど高額、といったマイナス面もありますが、それはまた別の機会にご紹介することにしましょう。

特派員

  • アルベルト フェランド
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

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