この国の教育の特徴として、実践志向で、仕事の世界と密接につながっている点が挙げられます。大学で学んでいる間も、学生たちは実践的な経験から得た知識を応用する機会に恵まれています。在学期間中に仕事ができるというのは、部屋代や食費をまかなううえでも大きなメリットになるでしょう。
さらには、授業のない休暇中、希望すればフルタイムで仕事に就くこともできるのです。
オーストラリアの大学では専門職への移行の重要性がよく認識されているので、就職支援部門によるサポートも受けられます。
この部門は、卒業後の進路をより容易に見つけられるように、学生が就職先を探すアシストをしてくれます。また、在学中に企業でのインターンシップに参加することも可能で、インターン経験がテスト2回分としてカウントされる場合もあります。
インターンシップは就職の足がかりだと考えられていますし、実際そのとおりなのです。
留学生が大学課程を修了すると「卒業ビザ」が与えられ、国内で仕事に就くチャンスが開けます。卒業後フルタイムで働くことが許可され、大学で学んだ分野で実践的な仕事ができるのです。オーストラリアでは大学卒業資格を得る以外に、長期に亘る就業経験を積むことも可能になります。これらの資格と経験を組み合わせれば、技能ビザや技術独立永住ビザなどの永住ビザだけでなく、雇用主指名ビザや、それに続く永住ビザの取得も目指せるというわけです。
卒業ビザで働ける分野は工学や科学、ITテクノロジー、健康関連など実に多岐にわたるので、専門的なキャリアを積みたい人には絶好の機会となること間違いなしです。
留学先を選ぶうえで、オーストラリアは米国に比べて明らかに有利な選択肢です。これを裏付ける要因はいくつかあります。まず教育費ですが、アメリカの高額な教育費に比べてかなりお手頃だというのはよく知られています。
大学の学費も安いので、留学生の経済的負担は段違いに少なくて済みます。前述のとおり、オーストラリアでは学生ビザで学期中ならパートタイム、休暇中はフルタイムであらゆる会社で働くことが可能です。さらに、卒業後に付与される卒業ビザが非常に優遇されており、学業レベルに応じて2~4年間の就労が認められています。この就労の機会によって、教育への投資を取り戻せるだけでなく、履歴書に記載できる海外職務経験も得られるわけです。温暖な気候に、工学や科学、技術など重要分野での大学院進学の機会も相まって、オーストラリアは学術的にも専門的にも成功を得られる、理想的な場所とされているのです。
教育やキャリア、生活の質にとってプラスの影響を与えてくれる、具体的なメリットがこんなに多いオーストラリアは、バランスの取れた留学先であると言えるでしょう。
まとめると、オーストラリアという国は優れた教育システムを提供していますし、政府は学生の国際化をプラスと捉え、年間で数百万ドルを奨学金に投資しており、そのかなりの部分が留学生に提供されています。
大学を擁する都市では、キャンパス内はもちろん、学外でも質の高い生活を送ることができます。
卒業資格は国外でも通用しますし、人文科学から法律、商業、科学まで幅広い分野の専門分野が揃っています。
ヨーロッパでは学士過程では1つの分野しか専攻できませんが、オーストラリアでは2つの専攻を深く学ぶことができるのも魅力です。
正直な話、オーストラリアに留学すればよかったなぁ、と思わずにはいられません。