• 2024.06.03
  • 北部をたずねて
この美しい国で、私は可能な限りたくさんのことを体験しようと決めています。
今回は北部、具体的に言えばケアンズを訪れました。
グレート・バリア・リーフと熱帯雨林地帯の架け橋であるケアンズは、とても活気あふれる人気の街です。街に着くとすぐにケアンズを訪れる人たちの大半は旅の途中の若いバックパッカーで、地元の住民のほとんどはリタイア後の人々であることに気づくことでしょう。素敵なビーチ、壮大な後背地、地元でとれるオーガニック食材、トレンディなカフェやバー、賑やかなマーケット、そしてリラックスしたフレンドリーな人々のおかげで、ケアンズはオージーにも外国人にも人気の高い旅行先なのです。
現在ケアンズがある地域には、もともとアボリジニの人々が住んでいました。1770年、ジェームズ・クック船長がここの海岸に上陸し、19世紀後半には鉱山で採掘された金を輸送するために港が建設されたため、マングローブ林の大半が失われました。また、鉄道も都市の発展に寄与し、その結果、サトウキビの栽培や貿易が盛んになり、現在も続けられています。第二次世界大戦下では、ケアンズはいくつかの軍事作戦の基地となり、その後、国際空港のおかげで今日のような人気の観光地になったのです。
ケアンズの街のシンボルとなっているのは、見事な海水のラグーンです。日中はライフガードが巡回し、夜はライトアップされるこのスポットは、ケアンズではほぼ一年中注ぐ太陽の光を浴びてリラックスするのにまさに理想的な場所。その反面、イリエワニやハコクラゲが生息し、泥っぽく濁っていることもあって、ケアンズの海で泳ぐことは不可能だというのもすぐに気が付くでしょう。
ラグーン沿いには、ピクニックエリアや無料のバーベキュー場、公園などが点在する遊歩道が海沿い一帯に走っています。マーケットやコンサート、無料のフィットネスクラスからフェスティバルまで、主な街のイベントは全てここで開催されます。遊歩道では常に何かが行われているので、昼夜問わず散歩するのに絶好のスポットです。
美しいフレッカー植物園には青葉や熱帯林植物が生い茂り、熱帯雨林を通り抜けてソルトウォーター・クリークやセンテナリー・レイクスまで続く遊歩道は、バードウォッチング愛好家にとっては楽園のような場所です。庭園を上ったところにあるマウント・ウィットフィールド保護公園には森を横切る2本の道があります。距離も難易度も異なる赤コースと青コースがあり、どちらからも街の景観を堪能することができます。観光客が少ない場所で本格的な何かを体験したいなら、ぜひ訪れてみてください。
毎日夕方5時から深夜までオープンするケアンズのナイトマーケットは、オーストラリアで最初のナイトマーケットなのだとか。ここに来れば定番のおみやげ品からビーチ用品、ハンドメイドのジュエリー、木製品など、誰もが自分にぴったりのものを見つけることができます。
グレート・バリア・リーフへの探訪もお忘れなく。ツアー催行会社は多数あるので、あらゆるニーズに応えられるたくさんの選択肢が提供されています。
また、近くにあるデインツリー熱帯雨林は、何億年も前から存在する生きた博物館です。森の動植物の一部はまさしく生きた化石です。森林は広大で訪れるべき場所も多く、探検ツアーも用意されています。
熱帯雨林の中にある村として知られるキュランダは、小さいけれど活気にあふれたコミュニティで、ケアンズから30分ほどの位置にあります。ここにはアンティークショップやマーケット、カフェやレストラン、小さなギャラリー、オルタナティブショップも揃っています。
ケアンズを出発点として、ノーザンビーチとして知られる海岸が何キロにも亘って伸びています。黄金色をしたビーチと緑のヤシの木の眺めは、まさにトロピカルなパラダイス。中でも最も穏やかで、地元っ子にも観光客にも人気があるビーチと言えば、間違いなくパームコーブでしょう。ケアンズの喧騒を逃れてひと息つきたい時にもぴったりの場所です。
ワイルドでトロピカル、そして緑豊かなこのエリアは、私がこれまで訪れた中でも最も気に入っている場所です。

ケアンズ周辺の写真



特派員

  • アルベルト フェランド
  • 年齢午年
  • 性別
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

アルベルト フェランドの記事一覧を見る

最新記事

リポーター

最新記事

PAGE TOP