SNSには、旅人たちがヴィンテージのバンの後部ドアから撮影した素晴らしい景色の写真が溢れています。パートナーと寄り添い、湯気の立つコーヒーの入ったマグカップを手に、夜明けの景色を眺めながら朝食を楽しんでいるのです。
私もバンを借りて、ブリスベンからヌーサ(Noosa)までの旅を堪能してきました。オーストラリアではバンをレンタルすることもできるのです。
ヌーサはとても感動的な場所でしたので、当初の計画を延長して滞在してしまいました。
白色と金色の砂浜が広がるヌーサ・メイン・ビーチ(Noosa Main Beach)は、おそらくオーストラリア東海岸の中で最も美しいビーチでしょう。息をのむような太平洋の絶景を眺めることができ、10km以上も続くビーチや自然のままの道、たくさんの野生動物に出会えるヌーサ国立公園(Noosa National Park)もすぐ近くにあります。
ヘイスティングス通り(Hastings Street)はヌーサのメインストリートで、ショップやバー、レストラン、カフェ、ブティックなどが並んでいます。
ここからそれほど遠くない場所にあるオーストラリア動物園(Australia Zoo)は、珍しい動物が豊富に集められていることで有名で、オーストラリアで私が訪れたい場所のリストにも含まれていました。
この動物園はヌーサから車で少し走った、ビアーワ(Beerwah)という町にあります。
クロコダイル類を中心に飼育しているため、園内の動物のおよそ半分がワニ系の動物ですが、オーストラリアに生息する生き物のほとんどと、何種類かの外来種を見ることもできます。私たちは入園後すぐに、まずお目当ての巨大な爬虫類、ワニを見に行き、カメのショーを楽しみ、昼前まで待ってワニのショーを見学しました。テレビでスティーブ・アーウィンの探検番組を見慣れていた私は、このショーが番組のレベルに達していなかったせいか、ちょっと期待外れだったと言わざるを得ません。ショーは全体が30分ほどで、観客にジョークを言ったり、動物園にいる色々な無毒のヘビを紹介したり、様々な鳥が登場する本当に美しいコーナーもあって、最後にワニが登場します。しかし、ワニのパートが5分、せいぜい10分ほどしかなかったのは非常に残念でした。短時間で終わったのは、トレーナーが5m近くもある巨大なワニにあまり慣れておらず、不安そうに見えたからではないかという印象を持ちました。
ショーのあとは従順でおとなしいカンガルー、そしてさらにおとなしいコアラを見に行き、最後にトラを見学してから、園内で軽い食事を取りました。
ヌーサ周辺には、サンシャイン・コーストの最北端で、淡水と汽水(淡水と海水が混合した水)を合わせ持ったヌーサ・エバーグレーズ(Noosa Everglades)というスポットもあります。ここではカヤックやカヌーも体験できますが、きっと忘れられない思い出になりますよ。
ゴルフコースもいくつかあり、屋外での遊びならなんでも大好きなオーストラリア人が大勢ここでプレーしています。
ヌーサへは、シドニーから飛行機でブリスベンまで行って、空港からバスかレンタカーでヌーサヘッズ(Noosa Heads)を目指します。別の方法としては、サンシャイン・コースト空港(Sunshine Coast Airport)まで飛行機を利用し、そこからバスかレンタカーでヌーサヘッズに移動することもできますし、バンを一台借りて完全なる自由を堪能しながら向かうこともできます。数日であれば、バンライフは本当に素敵な体験です。シャワーや化粧室、更衣室が整備された公共のバンの駐車スポットもたくさんありますから、オーストラリアはバン暮らしに挑戦するには絶好の場所です。