• 2024.10.04
  • Ekka-クイーンズランド州の農業文化を伝えるお祭り
仕事仲間と一緒に、ブリスベン(Brisbane)に行ってきました。
クイーンズランド州にあるこの美しい街には、以前も訪れたことがあります。
オーストラリアで3番目に大きい都市であるブリスベンは、クイーンズランド州の州都。活気あふれる雰囲気が漂うこの街は年間を通じて熱帯の天候に恵まれていて、地元の人たちだけでなく世界中の観光客で賑わっています。
1年中快適な気候なので、理想的な住環境といえます。今回の訪問の目的はエッカ(Ekka)という祭典に参加することでした。このイベントではオーストラリア南部に世界最大の畜産場があることや、この国の農業に導入されている技術は他の産業では見られないものであるといった興味深い事実を知ることができました。

Ekkaとは、毎年オーストラリアの冬にブリスベンで開催されている農業祭です。
農業フェスと見本市を足して2で割ったようなイベントで、毎年8月に約10日間にわたって行われます。
例年数十万人もの人が押し寄せるので、私と同僚は混みあう週末を避けて月曜日に会場に足を運ぶことにしました。
会場には家畜の展示パビリオンのほか食べ物の屋台や乗り物があり、各種競技大会やショーも催されていました。
まずは、馬や牛をトラックの屋根に乗せるという、なんともオーストラリアらしいショーで幕を開け、花火やレーザーショーといった大会の規模の大きさを示すような催しで1日を締めくくります。
このクイーンズランド州最大の毎年恒例のイベントは、ブリスベン・ショーグラウンド(Brisbane Showground)で開催されます。
地域を代表するこのお祭りは1876年に始まったもので、オーストラリアの各家庭ではすっかりおなじみですが、毎年何か目新しい取り組みも用意されています。
食べ物がお目当てなら、果物やハムやサラミなどのコールドカット、チーズ、ジュース、ワインやスピリット類などの自家製および地元産食材の試食や試飲が楽しめます。
会場には露店がいくつもあるので飲んだり食べたりできるし、座ってゆっくり食事を楽しめるテーブルもたくさん用意されています。
動物好きの人に向けては、ニワトリやウサギ、馬、牛を始めとした家畜全般について知ることができますし、ネコやイヌなどのペットが農場で果たしている役割も学ぶことができます。
買い物目当てで行くなら、家畜やペットも購入可能。しかも全て証明書付きです。
子ども向けには、ふれあい動物園や花火、さらにはトップクラスの遊園地の乗り物が多数用意されているので、きっと大いに楽しめるでしょう。
エンターテイメントを享受したい、という人にもお勧めです。個人的に、このイベントの最大のお楽しみはこの点にあると思います。
オープニング・パレードや花火が打ちあがる見事なクロージング・ショー以外にも、巨大野菜コンテスト、見栄えのいいニワトリコンテスト、牛の体重コンテストなど、観客としても参加者としても楽しめる様々な競技会も開かれています。
そのほか、運試しに宝くじを引いたり、大きな容器に入った卵の数を当てて賞品を狙ったりするイベントも開催されます。
Ekkaに参加している農家の人たちはみんなフレンドリーで、仕事や昔から伝わる伝統などについても熱心に話してくれます。スタンドに立ち寄った際に農家の人と会話が始まることも珍しくありません。
入場料には乗り物代は含まれていないので、別途料金が必要です。
Ekkaは、オーストラリアの農業文化の真髄や内陸部の農業を知る上で欠かせないイベントなのです。


特派員

  • アルベルト フェランド
  • 年齢午年
  • 性別
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

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