しかし、完璧なものなど存在しません。ものすごい熱波から2週間経った現在、オーストラリアはサイクロンと竜巻、そして洪水に見舞われています。
オーストラリアの人々は、カテゴリー2(サイクロンの勢力を示す5段階指標の下から2番目)の勢力を維持したまま東海岸に接近しつつある熱帯低気圧のサイクロン「アルフレッド(Alfred)」への警戒を強めています。このサイクロンはクイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州を直撃し、豪雨と氾濫を引き起こしました。
東海岸は豪雨と強風を受け、約30万戸の民家や事業所が停電になってしまったのです。
激しい風雨によって送電線が切れ、クイーンズランド州の南東部からニュー・サウス・ウェールズ州の北東部にわたる海岸線沿いでは河川の水位が上昇し、洪水警報が発せられました。
気象局は、サイクロンが小川の氾濫、植物の倒壊、地滑りの発生、そして道路交通への影響を引き起こしたため、被害を受ける可能性が高い地域に対して、最大級の警報を発令しました。この対象地域にはブリスベンやゴールド・コーストなどの人口密度が高いエリアも含まれており、実際に広範囲にわたって被害が発生しました。専門家によると、アルフレッドは、この数十年間にオーストラリア東部で発生したサイクロンの中でも、最大級の被害をもたらしたとのことです。
沿岸部や洪水が予想されるエリアに向けた避難計画が作成され、避難者用シェルターも用意されたのですが、多くの地域が被害を受けてしまいました。
学校や公共交通機関は閉鎖され、住民たちは食料や水、薬、懐中電灯などを入れた避難キットを用意し、屋外のものが強風で飛ばされないように、しっかりと固定しました。
300万人以上が住むブリスベンは、特に被害が懸念された地域でした。市長は、必要な時にはいつでも出動できる緊急チームの配備など、あらゆる安全対策を敷いたことを住民に伝えました。
気象専門家は、オーストラリアで発生するサイクロンの勢力が強くなっている要因は気候変動と関係があり、特に海水温の上昇が勢力を拡大させている可能性があると指摘しています。アルフレッドはインフラへの被害だけでなく、農業や観光業などの経済活動にも大きな影響を及ぼしました。
クイーンズランド州南部(特にゴールド・コースト)とニュー・サウス・ウェールズ州の北部は最も深刻な被害を受けました。異常な気象現象によりビーチが侵食され、断崖ができてしまったのです。
アルフレッドは徐々に勢力を弱めて熱帯低気圧になりましたが、その後も非常に強い雨が降り続き、その週を通して警報が発令されていました。
ノーザンテリトリーに暮らす人々にとって、サイクロンは毎年11月から4月の雨季に必ず発生する自然現象です。現在では高性能の警報システムが開発され、想定される緊急事態に対しても進化した対応策が試験的に運用されています。しかし、大型のサイクロンは依然として予測困難であり、経験した人が容易に忘れることのできない壊滅的な被害をもたらすことがあります。
サイクロン(大西洋ではハリケーンと呼ばれる)は、熱帯海洋の温かい海水の上空で発生する自然現象です。通常、上陸したり水温の低い南方の海域に移動したりすると消滅します。サイクロンの強さは最大風速に応じてカテゴリー1から5に分類されます。最も危険なカテゴリー5では風速が時速300kmに達することもあります。
アルフレッドが残した爪あと:


