入り口
ミートパッキング地区にある肉料理レストラン
マーケットに足を踏み入れると建物の造りにまず圧倒されます。各ショップが並ぶ館内には隅々まで目を引く装飾が施され、古い廃ビルとマッチしています。この装飾は 季節とともに移り変わり(ハロウィーンの装飾は見事)、ユニークな雰囲気を醸し出します。それはまるでヨーロッパの古い街角がニューヨーク市の真ん中に出現したような感じです。ニューヨーク州北部の新鮮な農産物はもちろん、焼きたてのベーカリー製品や獲れたての大西洋の魚介類も揃っているとあって、ニューヨーカーのお気に入りのスポットになっています。そうです、このマーケットのキーワードは鮮度なのです!
チェルシーマーケットが利用者に提供するメリットは言葉だけでは表現しきれません。でも最も興味深いのは、質のいいバラエティー豊かな食べ物だと断言できます。実際、マーケットではその場で調理した新鮮な魚介類やその他のヘルシーで温かいメニューをマーケット価格で買うことができ、近くのレストランで食べるよりずっとお得です。シーフードは大西洋産のロブスターやカニ、カキ、その他の魚介類など、メイン州近海でその日に獲れたものばかりです。棚に並んだ魚介類は持ち帰ることもできれば、その場で好きなように調理してもらうことも可能です。名物料理はなんといってもロブスターロールで、これはロブスターとレタスを香り豊かなハーブソースで味つけしたサンドイッチです。
いろんなショップやレストランをのぞいてみると、新鮮な魚介類の他にも、すぐに食べられる食事(日本のお弁当!)やパスタ、肉料理、温かいスープ、サラダ、コーヒーなど、あらゆるものが揃っています。エスニック料理店、サンドイッチ(ニューヨークではサブウェイと呼ばれている)やホットドッグのような軽食を出す店もたくさんあります。自分にご褒美をあげてぜいたくな気分にどっぷり浸りたいときは、世界各地の極上ワインを味わうことだってできます。この素晴らしいマーケットにはこうしたワインも勢揃いしているのです。正にグルメ天国ですよ!マーケットを走る広い通路では、アーティストやミュージシャンが場を盛り上げるパフォーマンスを繰り広げ、花を添えています。また、通路の壁には売り物のアート作品がローテーションで飾られています。これらの作品は通常、活動資金を集めたい新進気鋭の現代アーティストの手による絵画や彫刻、芸術写真です。アイデア商品や手作り品を売るショップも何軒かあります。手作り品の多くはペンシルベニア州に住むアーミッシュ(電気や自動車などの近代技術を抑制した生活を送る宗教集団)のコミュニティが制作したもので、素敵なギフトとして利用できます。チェルシーマーケットには、かなりの数のリサイクルショップが昔からあるため、コレクターやヴィンテージマニアにもおすすめです。このマーケットには他にも興味深い点があります。実はこの建物、グルメ天国というだけでなく、最上階にはフード・ネットワーク・チャンネルやユーチューブ、グーグルといった世界屈指の人気を誇るネットワーク企業やソーシャルメディア企業がオフィスを構えているんですよ。