• 2017.06.30
  • ブルックリン美術館
私が住んでいるブルックリン周辺で、真にかけがえのない場所はブルックリン美術館(BM)だと思っています。過小評価されていますが素晴らしいところです。
ボザール様式の壮麗なこの美術館には、芸術品のコレクション以外にもたくさんの見どころがあります!広々とした庭園内に位置する美術館はニューヨーク市でもここだけのはずですし、このエリアでは常にさまざまなイベントが催されていますが、そのほとんどは無料であらゆる年齢の人が参加できます。

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毎月第1土曜日の午後5時から11時(閉館時間)まではいつでも無料で入場でき、この時間帯はコレクションのガイド付きツアーが無料になるのに加え、芸術品を鑑賞しながら、音楽やダンス、飲み物、交流を楽しむこともできるようになっています。
ワインやカクテル、軽食を販売する特設ブースが館内や屋外エリアのあちこちに並びます。
また、有料の特別展だけでなく、常設展も膨大で一見の価値があります。あまり知られていませんが、実はこの美術館はニューヨーク市で2番目に大きく、米国最大級の規模を誇ります。観光客が(文句なしに素晴らしい)グッゲンハイム美術館やメトロポリタン美術館に向かうのに対し、流行に敏感なマンハッタンやブルックリンの住民はこの美術館に足を運ぶのです。
BMの常設展には、エジプトの出土品から現代アートまで、150万点を超える所蔵品が並んでいて、エジプト美術のコレクションはロンドンの大英博物館をも上回る内容と評価されていますが、やはりこのこともほとんど知られていません。

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BMは、3千年以上も前の貴重な古代エジプト美術に加え、アフリカや太平洋地域、日本の美術品も複数所蔵しています。
また、植民地時代以降のアメリカ美術とヨーロッパ美術のコレクションがとても充実していて、エドガー・ドガやマックス・ウェーバーといった巨匠が手掛けた作品も展示されています。
成長を続けるブルックリン地区には新しいビルや商業ビルが建ち並んでいて、必見の博物館や美術館があり、芸術家も住んでいます。
文化のるつぼというこの地域の特徴は、美術館の設立当初に世界中のさまざまな作品を収集することに闘志を燃やしたコレクターの探究心に現れていました。Stewart Culin氏やWilliam Goodyear氏 をはじめとする学芸員が世界中から寄贈を募ってくれたおかげで、21世紀初頭からコレクションが収集されるようになりました。

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絵画ばかりでなく陶磁器、石造彫刻、木造彫刻、タペストリー、絨毯、操り人形、金や銀でできた作品、宝石、その他の芸術品など、世界中のほとんどすべての国の作品がここには展示されています。

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館内1階にあるグレートホールは来場者の待ち合わせ場所になっていて、広々としたロビー空間には巨大な柱が何本もそびえています。

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建築家たちはこの空間を創ることによって、来場者が美術館の入り口の広さを改めて認識できるようにしたのです。柱は精巧にデザインされた布地で覆われていて、6本の柱の根元には、待ち合わせ用のベンチとテーブルが柱に沿って配置されています。

特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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