年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2017.08.08
  • 華麗なるギャツビーとのパーティー
スコット・フィッツジェラルドの小説に登場する『華麗なるギャツビー』は、ニューヨーク市で毎年夏に開催されるジャズエイジ・ローン・パーティーの主催者としてうってつけのはずです。これは1920年代にさかのぼってマンハッタン南部の当時の雰囲気を感じ、満喫するというタイムスリップイベントなのです。

私も毎年参加しているこのイベントは、8月に行われるニューヨークの夏の恒例行事になりつつあって、間もなく最新のイベントが開催されます。実は年2回、6月と8月に行われているのですが、6月はよりプライベートイベントに近い感じがします。というのも、チケットの値段が500ドル~最大900ドルもするからです!

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ジェルをたっぷり塗ったヘアスタイル、ひげ、蝶ネクタイはこのパーティーの王道スタイルです。今や総合型の社会的イベントになっているジャズエイジ・ローン・パーティーには、定評のある楽団やダンスグループに加え、イベント運営を綿密に準備するかなりの数のスポンサーも集まります。こうした理由から、イベント期間中は外部と隔離される園内には、2つのステージと大きな食事スペースが用意され 、一連のサイドサービス(20年代の床屋など)やヴィンテージものの洋服を売るブースも複数設置されます。

また、ドリームランド・オーケストラでジャズを演奏する楽団奏者の装いは、当時のスタイルを明確に再現しています。このオーケストラはこのイベント以外にも、The Red RoomやThe Clover Clubなどを会場に、1年中ニューヨークで演奏を行っています。

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ジャズエイジ・ローン・パーティーの会場はマンハッタン南部の正面に位置するガバナーズ島なので、フェリーに乗らなければたどりつくことはできません。この島は2日間だけ、ハッピーな20年代に逆戻りするのです。衣装、ダンスイベント、スウィングジャズ、チャールストンダンス、当時のカクテル、そしてジャズオーケストラの生演奏がこの素晴らしいタイムスリップイベントをいっそうリアルなものにしてくれます。いつも、2日間とも1万人以上の入場チケットが完売します。パーティーに参加するための特別なルールはないので、誰でも参加できます。

ただ、強制するわけではありませんが、アメリカ史上最も変化に富み、発展を遂げた一時代の20年代のスタイルにふさわしいファッションで参加することを強くお勧めします。当時から何十年もの月日が流れ、1世紀近くが経とうしています。しかし、それでもなお20年代という時代にはノスタルジーをかき立てられますし、だからこそこうした再現も試みられるのでしょう。ガバナーズ島では音楽は古い蓄音機から流れ、写真はヴィンテージスタイルです。子供たちはアンティークのおもちゃや、彼らのおじいちゃんが遊んでいたような古いゲームを専門に揃えたKidlandという特別なエリアで遊ぶことができます。なお、イベント期間中、島はヴィンテージカーのコレクションの展示会場にもなります。

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パーティーのメインエリアはステージとダンスフロアーですが、ほとんどのイベントは緑豊かなこの島のメイン「ストリート」、コロネルズローで行われます。参加者はここでダンスの曲と曲の合間の休憩を取ったり、芝生でピクニックをしたりします。一番人気のカクテルはサンジェルマンで、同名のリキュールから名付けられました。そのリキュールにスパークリングワイン、ミネラルウォーター、レモンスプレーを加えてかき混ぜたこのカクテルが、20年代の最も名高いカクテルだったと言われています。

ピクニック用の食事を自宅から持参することもできますし、島で食べ物を買うこともできます。ケータリングの専門業者はサンドイッチ、牡蛎、パイなどを詰め合わせたグルメなピクニックバスケットを用意しています。

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このイベントのチケットは35ドル~900ドルです。高額なチケットには入場料に加え、プライベートバーでのレトロなカクテルと無料の食事が含まれていて、このVIPエリアは実際、Gatsby’s Garden(ギャツビーの庭)と呼ばれています。いつも、2日間とも1万人以上の入場チケットが完売します。



特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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