年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2017.12.06
  • ニューヨーク市(NYC)のてっぺんまで駆け上がれ
200マイルを超える海岸線と、世界有数の有名な都市公園をいくつも持ち、住民にフィットネスを促す多くのイニシアチブを展開しているニューヨークは、ランニングにうってつけです。5つの行政区にはランニングコースが本当にたくさんあるので、コースをひとつだけ選び出すのは景色をとっても体験そのものをとっても至難の業です。
自分のいる場所によって景色が異なるので、あらゆる場所で市の美しさを発見することができます。マンハッタンでは、グリニッチビレッジの趣あるニューヨークのビルから、ミッドタウンの目がくらむような超高層ビル、そしてアッパー・イースト・サイドの豪邸までランニングすることができるのです。
ニューヨークの都市部のランナーたちは、いわゆる青信号ルール(Green Traffic Light Rule)に従います。実際、市内の道路はラッシュアワーでさえも歩行者と通行車が青信号の流れに沿ってスムーズに走れるようにできています。


ランナーはコンクリートの歩道を走っていて赤信号にぶつかったらいつでも、並行して走る青信号の道路にわたって、対角線上へと移動することができるのです。
ニューヨーカーの中には、自宅から近いという理由で市の中心部を走るのを好む人もいますが、セントラルパークはアマチュアにとっても本格的なアスリートにとっても重要なランニングコースであり続けています。

ニューヨークではランニングは公認のスポーツで、世界中から訪れる人々はニューヨークシティマラソンについて耳にしています。それは世界一有名なマラソン大会だからですが、マンハッタンで一番有名な超高層ビルで毎年開催される、エンパイア・ステート・ビルディング・ランアップというイベントは地元の人以外にはあまり知られていません。


垂直に伸びる都市で行われるこのレースは、ニューヨーカーがニューヨーカーやそれ以外の人々に提供するもうひとつのチャレンジングなイベントです。
毎年、このランニングレースに参加する数百人のアスリートたちは、ニューヨーク屈指の高さを誇る超高層ビルを屋上まで駆け上がります。
健康維持のためには、エレベーターより階段を使うのが常に賢明な選択ですが、エンパイア・ステート・ビルの1階からてっぺんまで1,576段におよぶ階段に挑むのは、途方もない挑戦のように思えます(そして、実際にそのとおりです!)
。 ランナーは高さ1,200フィート(約366m)の102階建てのビルを86階まで上らなければならないうえに、プロ・アマ含めて約700人のアスリートが参加するなかで1位を狙うわけですから。
レースは入り口で始まり、メインホールを横切って直角のカーブを曲がると階段にたどり着きます。ランナーは一気に上まで駆け上がります。 多くの年の優勝者の平均タイムは10分程ですが、実は参加者の中には10分かからずにゴールするアスリートもたまにいます。大半のランナーは上までたどり着くのに少なくとも30分以上かかりますし、各階にある非常口のひとつ使って途中で棄権する人もいます。
現在の記録保持者はオーストラリア人アスリート、ポール・クレイク氏で、十数年前に9分33秒という記録を打ち立てました。
レースの収益の一部は毎年、医療財団や慈善団体に寄付されています。 このレースはニューヨークシティマラソンの創始者であるフレッド・リボー氏によって、1978年に初めて開催されました。初回優勝者のゲーリー・マルカ氏は、1970年に市内で初めて行われたニューヨークシティマラソンでも優勝しました。

特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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