• 2018.08.08
  • ビッグアップルの楽しい水上スポット
私たちはニューヨークが海に面した街で、マンハッタンは島で、だからこの街をいつもと違った方法で散策したり、エキゾチックな気分にどっぷり浸りながら時間を過ごすのに、ボートが最適な選択肢のひとつであるということを忘れがちです。
実は、ニューヨークは水上も充実しているんです!
もちろん、ハドソン川はカリブ海ではありませんが、ありとあらゆるボートやその他の平底船が街周辺のいろんな川や港に停泊している様子を目にすれば、きっとびっくりすると思います。こういう場所は、飲みに行くだけでなく、食事をするにもおすすめなんですよ。毎年、春はボートバーがオープンする季節で、夏になるとこうしたバーは活気づきます。

フィッシュバー
自由の女神に向かうクルージングと、レストランやバーの雰囲気を両方満喫できる細長いヨットです。
昔ながらのボートバーで夏にうってつけですが、順番が来るまで待つのが大変です。とても人気があるので、乗船するために列に並ばなければならないこともよくあります。

フライングパン
1929年に造られた歴史ある大型ボートを利用していて、船内にはたくさんの席が用意されています。上階のテーブル席からは遮るもののないハドソン川の風景を一望できます。メニューは軽食に加え、生ビールや瓶ビールも豊富にそろっています。おそらくニューヨークで一番有名なボートバーです。
営業期間は春の最初の暖かい日から、ハロウィーン後の最後の晴天の日までで、5月初旬までは正午から夕暮れまでしかやっていませんが、中旬以降は昼前から真夜中までオープンしています。

グランド・バンクス
トライベッカに停泊する豪華なヨットです。立地を反映し、カクテルや高級料理をそろえていて、利用客もドレスアップして訪れます。夏に入ったとたん、席を予約できるチャンスはどんどん減っていきますし、予約なしだと乗船まで数時間も並ばなければいけないので注意してくださいね。



マーク・ファース
以前はマーロー&サンズ・ダイナーと呼ばれていましたが、古いスクーナー(2本以上のマストに縦帆を備えた帆船)を改造し、水上のシーフードレストランとバーに変身させました。ゲストはボートの前方部と、ボート後方のレストラン中央にある2つの大きな真鍮のカウンターの周りに座ることができます。ここで飲むのに席の予約は不要ですが、入り口で長時間待たされる可能性があるので覚悟しておきましょう。特に夕方の早い時間は、ハドソン川の夕日を見ようと人が押し寄せます。また、ここのカクテルは本物のプロのバーテンダーが丹精込めて作っているので、飲み物が半額になるハッピーアワーには行列はさらに長くなります。なお、レストランも大繁盛で、時には数週間も前から席を予約しなければならないほどです。ニューヨーク最高の牡蛎、セビチェ(魚介類のマリネ)、ロブスターロール、貝などを自家製ソースとともに目の前に並べられたら、もうたまりません。

ブルックリン・バージ・アンド・タコス
タコス、コーントルティーヤなど、人気のメキシカンフードを提供しています。
食べ物は美味しいですが、ものすごくスパイシーです。ホットドッグやクリスピーフライなど、定番のアメ食もそろっています。フレンドリーなサービスと、若々しくて気取らない雰囲気が感じられるお店で、ゲストは音楽のプレイリストを選ぶこともできます。座席数もたくさんあります。喫煙者も楽しめるように屋外の一角が確保されていますが、これはアメリカでは珍しいことです。うっとりするような高層ビル街の眺望は、夜になるとまた格別です。でも、やはりおすすめは息をのむような美しい夕日を見ることができる夕方の早い時間帯です。ボートがオープンするかどうかは天候に大きく左右されますが、お店のフェイスブックで毎日、営業時間をチェックすることができますよ。

ウォーター・クラブ
このテラスバーは、30丁目付近のイーストリバー沿いに常時停泊しているヨットの上部デッキにあります。屋外のピアノバーとしてオープンしたお店で、くつろいだ雰囲気の中で上品なカクテルをゆっくりと飲んだり、シーフードメニューを味わいながら、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、そしてイーストリバーの壮大な景色を楽しむことができます。大きな張り出し窓があるので、どの席からでもイーストリバーの見事なパノラマを眺めることができます。

特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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