まず、ニューヨークシティでハロウィーンを過ごすことを計画しているなら、周りに圧倒されることなく、コスチュームを間に合わせることを考えましょう。DIYで作れるマスクを選ぶこともできますし、数あるハロウィーンショップのひとつへ出かけてみるのもいいですよ(1年中オープンしているお店すらあります)。
毎年、ヴィレッジで開催され、6番街からスプリング・ストリートまで練り歩くハロウィーンパレードには誰でも参加できます(仮装必須)。
このパレードがとても有名なのは、この日のために数千人のニューヨーカーが最高に珍しくて、風変わりで、面白くて、挑発的で、気味の悪い、型破りで、セクシーな仮装に身を包むために創造力を発揮するからです。
ゾンビ、骸骨、ドラキュラ、吸血鬼、魔女、ミイラはハロウィーンにぴったりのお決まりの仮装です。実際には、洋服にちょっと手を加えて(カラーレンズ、傷、フェイクの血などで)、セクシーで挑発的なハロウィーンのコスチュームを作ってしまえばいいのです。
ニューヨークシティのハロウィーンパレードに参加することは、死ぬまでにすべき100のことを記したバケットリスト本にも書いてありました。
でも、ニューヨークシティのハロウィーンでは他にもすべきことがあります。
マーチャント・ハウス・ミュージアムはぜひ訪れるべき不気味な場所です。
ここは商人の一族が8人も亡くなった家で、現在は一般公開されています。このミュージアムの目的は、19世紀の裕福な商人の一族とその使用人の「家庭生活」を来場者に紹介することです。一族がここで亡くなったのは1世紀半以上も前のことですが、10月のハロウィーンの時期は、ゴーストツアーに参加すれば一族のゴーストと触れ合い、彼らの話、声、体験に耳を傾けることができますよ。
グリーンウッドはニューヨーカーの歴史的墓地です。広大な墓地で、50万人を超えるニューヨーク市民(ニューヨーク出身か養子縁組かを問わず)が埋葬されています。1800年代に設立され、革命戦争で亡くなった数百人の兵士のほか、政治家や芸術家も眠っています。墓地には広々とした緑地が広がっていて、セントラルパークやプロスペクトパークの設計にも影響を与えました。他にはない、風変わりな建築スタイルを採り入れた19~20世紀の墓石や霊廟を眺めることができます。
ハロウィーンといえば恐怖がつきものですが、ホラー映画が好きなら、ホラー映画制作の芸術を称えるブルックリンホラー映画フェスティバルは見逃せません。古典映画、自主制作映画、ショートフィルムの上映に加え、他のイベントやミーティング、パーティーもフェスティバルの一環として用意されています。
その他の毎年恒例のお祭りといえば、ハーレム地区(モーニングサイド)にあるニューヨーク最大の大聖堂での悪霊、ゴースト、悪魔の行進があって、これは必見です。セントジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂は、19世紀後半に建設が始まったものの資金不足でいまだに完成していないため、よく、未完成のセント・ジョンと呼ばれています。ロマネスク様式とゴシック様式を採り入れた大聖堂には目もくらむようなアーチがあって、気味の悪いグレートオルガンの音色が、息をのむような空間演出の施された柱や身廊(入口から祭壇にかけての中央部分)に響き渡り、悪魔や魔女の行進にぴったりの会場となっています。
また、毎年恒例の世界最大の犬の仮装パレードでは、あらゆる種類の何百匹もの犬がビッグアップルのど真ん中にあるトンプキンス・スクエアを大行進します。このイベントは無料ですが、入り口で地元のドッグシェルターを支援するために5ドルの寄付を呼びかけられます。
なお、優勝した犬には数千ドルの賞金が与えられるんですよ!
というわけで...皆さん、ハッピーハロウィーン!