このハブは11本の地下鉄、地元の路線、ハドソンフェリーのターミナルを結んでいます。
オキュラスは近代建築の傑作と言われていて、この新駅の記念碑的プロジェクトは、2001年9月11日の同時多発テロにより破壊されたグラウンド・ゼロエリアの再開発案に基づいて始まりました。
このハブは間違いなく、ニューヨーク、とりわけマンハッタンにとって重要な交通・商業の拠点となっています。駅というコンセプトを観光名所やショッピングエリア、グルメスポットへと変化させた斬新な空間です。
建築物としてのオキュラス:
オキュラスを設計したのはスペインの有名な建築家、サンティアゴ・カラトラバ氏で、子供の手から放たれる鳩をイメージした鋼鉄製の2つの巨大な白い翼で構成され、ニューヨーク、特にワールドトレードセンターエリアの平和と復興のシンボルを表現しています。
この建築は高さ50m、壮大な楕円形ドームとガラスパネルで覆われており、差し込む陽の光が白い大理石の床に美しい光の模様を映し出し、この駅に押し寄せる何千人もの人たちを日々魅了しています。
2016年3月にオープンしたオキュラスは完成がかなり遅れ、工期は12年、市が負担した費用は40億ドル超と、当初配分されたプロジェクト予算の2倍に膨らんだため、ニューヨーカーの間で多くの議論の的となりました。
オキュラスでできること:
駅自体が観光名所となっています。この素晴らしい建築物を眺めれば、記念写真を撮ったり、自撮りしたりせずにはいられなくなります。ニューヨーカーですらそうです。また、ニューヨーカーならではの視点で言えば、ビッグアップル(ニューヨーク市の愛称)の入り口という意味合いもあるかもしれません。ここはワールドトレードセンターやテロ犠牲者のための9/11メモリアル、そばにあるブルックフィールド・プレイスともつながっているんです。
オキュラスはショッピング好きやグルメな人にもぴったりの場所です。併設されているウェストフィールド・ワールドトレードセンターは100を超えるショップが入った魅力的なショッピングモールで、ニューヨークのダウンタウンで最大の規模を誇ります。この新しいショッピングセンターは同エリア復興プロジェクトの一環として、テロ攻撃で破壊されたモールの跡地にオープンしました。
館内には、とびきりのフレンチメニューが楽しめ、朝食や美味しいコーヒーにありつきたい人にもうってつけなエピスリー・ブ-ルーが入っているので、さまざまなグルメを堪能できます。
スープからコールドカット(スライスした冷製の加工肉)とチーズを挟んだ豪華なサンドイッチまで幅広いメニューがそろっています。
オキュラスにもちょっとしたイタリアンのお店があり、ウェストフィールド・ワールドトレードセンターのイータリーでは、ビッグアップルの真ん中で美味しいパスタを味わうことができます。
スイーツに目がない人には、ベルギーのチョコレート職人が手掛ける極上で繊細なチョコレートを楽しめるノイハウス・ベルギーチョコレートストアもあります。
いかにもアメリカっぽいもの、ニューヨーカーらしいものをお望みなら、オキュラス内のグレートアメリカンベーグル&ベーカリーのベーグルやドーナツが手軽なおやつにぴったりです。ベーグル、マフィン、ドーナツ、カップケーキなど、豊富な軽食がそろっていますよ。