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  • 2019.06.11
  • ニューヨークシティの一押しデザート:ベイクドチーズケーキ
ニューヨークで一番有名なデザートと言えばチーズケーキ。その名のとおりチーズを原料にしたこのケーキには数え切れないほどの種類があります。中でも最も有名で断トツの人気を誇るのはニューヨークチーズケーキで、ダイジェスティブビスケット(全粒粉のビスケット)とバターでできた底生地と、卵とクリームを加えたフレッシュチーズクリームの分厚い層で作られています。
でも、この有名なニューヨークチーズケーキの起源が古代ギリシャにあるとしたらどう思いますか?
そうなんです! 最初のチーズケーキは古代ギリシャの元祖古代オリンピックで選手たちに配られたと言われているんです。実際、紀元前8世紀の書物には現在のチーズケーキの基となったチーズペストリーの作り方が記されています。
しかし、チーズケーキに対するギリシャ人の情熱をいっそう明確にしたのは、羊のチーズとハチミツで作ったペストリーのレシピを伝承した歴史家です。 チーズケーキの伝統が古代から現代の世界へどのように受け継がれたのかについては謎の部分もありますが、アメリカでも世界でもあまりに有名なこのデザートは、すべての民族を結びつける言語とされるエスペラント語を話す人たちのグループによって、ケーキの象徴として認められているほどです。
ですから、この美味しいデザートがさまざまな形でほぼすべての大陸に広がっていても何の不思議もありません。
今、最も広く知られているタイプはサクサクした底生地にクリームチーズをのせたものですが、これは1800年の終わりにフランスのチーズタルトを再現しようとしたアメリカの酪農家、クラフト氏の創造力とおそらく手違いによって生まれたものです。実験そのものは失敗しましたが、彼の試みは代わりとなる美味しいレシピ、チーズクリームの考案につながり、現在のチーズケーキの基礎を築いたのです。


この「オリジナル」レシピ(あえて呼ぶなら)は、砕いたビスケットとバターでできた底生地、チーズと砂糖を混ぜて作ったクリーム、いろんな種類の果物をベースにしています。ニューヨークチーズケーキの場合はミルククリームと卵を使用し、砂糖と合わせてフィリングを作ります。
これをオーブンで焼き上げ、冷やしてから提供されます。
この伝統的なレシピの代わりにサワークリームを用いたり、チーズの風味付けにバニラを使う人もいます。
最近ではキャラメル、ピーナッツ、チョコレート、アーモンド、ピスタチオ、そしてなんとオレオクッキーまでいろんな味のチーズケーキが出回っていますが、今回は私が毎年7月4日(独立記念日)に作っている、ニューヨークシティの「オリジナル」レシピをご紹介しますのでぜひ試してみてくださいね。


「マイ」ニューヨークチーズケーキ

底生地:
固めのビスケット 250g
バター 150g
砂糖 50g

クリーム:
スプレッダブルチーズ800g
生クリーム 100ml
コーンスターチ 20g
卵 3個
バニラエッセンス
砂糖 100g
レモン汁

アイシング:
ラズベリー
ブルーベリー
アイシングシュガー

作り方:
砕いた固めのビスケット、溶かしたバター、砂糖を混ぜてケーキの底生地を作ります。お好みで砂糖を抜いたり、減らしたりしてもOKです。
生地を丸いケーキ型の底と可能であれば側面に敷き詰め、冷蔵庫で少なくとも45分間寝かせます。
ボールに卵、バニラエッセンス、砂糖を入れて混ぜ合わせます。まんべんなく混ざったら、クリームの残りの材料を加えさらに混ぜます。
クリームができ、底生地が冷えたら、生地の上にクリームを流し込み華氏350度(摂氏約177度)でじっくり30分焼いてから、さらに30分焼きます。
焼き上がったらオーブンから取り出して冷まし、ベリー類とアイシングシュガーで風味豊かにデコレーションします。

特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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