- 2015.10.16
- ガネーシュ・フェスティバル
ガネーシュ・フェスティバルは、ヒンドゥー教の神であるガネーシャの誕生日をインド全体で祝う祭りです。今年のフェスティバルは9月17日から始まりましたが、この日にガネーシャの像を自宅に持ち帰り、家族ごとに異なる伝統に応じて2日から11日間家に置きます。私はさまざまな機会に、バンガロールの一般的な家庭がこのフェスティバルを祝う姿を伝えてきました。
通常、ガネーシャの像は粘土で作られ、小さなものから高さ100フィートのものまでと大きさはさまざまです。フェスティバルの前日に像を家に持ち帰り、絹の布で覆い、フェスティバル当日、儀式が始まる前に布を取り除きます。
フェスティバル当日は朝早くにプジャーリ(ヒンドゥー教の司祭)がプージャ(儀式)を行います。ガネーシャの像は花で飾られ、高い台の上に置かれます。儀式を行う間はお菓子や果物が像の前に供えられ、儀式が終わると神聖なものとして扱われます。この儀式ではヒンドゥー教のマントラを唱え、プジャーリが家族を祝福します。
この日は家族が集まり、楽しみながら祝います。みんな、インドの伝統的な美しい衣装を身につけます。この日はインドの祝日でもあります。
フェスティバルのために、家庭ではインドのお菓子や軽食が作られ、家族や友人に配られます。
日中は菜食の食事を用意します。家族が集まると、バナナの葉にのせた食事が出されます。インドの伝統では、バナナの葉の上に食べ物をのせて食べると健康にいいと考えられています。
ガネーシャを賛美する祈りの歌も歌われます。
11日間のフェスティバルが終わると、ガネーシャに別れを告げるガネーシャ・ビサルジャンが行われ、像はその日のうちに湖、川、海などに流されます。大勢の人びとが太鼓を叩いて踊り、近くの川や海まで1列になってそれぞれのガネーシャの像を運び、像を水に流す様子は圧巻です。
これはヒンドゥー教の祭りですが、ヒンドゥー教徒だけの閉ざされた祭りではありません。
私はイスラム教徒ですが、それでも温かい歓迎を受け、自分の家にいるような気分で1日を通してすべての儀式に参加しました。これこそが、インド社会の大きな美徳と言えるでしょう。