水に浮かびながら瞑想するという非常に興味深いこの話を初めて聞いたとき、ぜひ試してみたいと心が躍りました。私は、バンガロールにある「1000 Petals(1000枚の花びら)」と呼ばれるこのスタジオから、水に浮かんで意識を拡大させる瞑想を一通り試しに来ないかと誘いを受けたのです。私はヨガのトレーナーで、ヨガを重んじて実践している者なので、この誘いを受けたとき、とても嬉しく思いました。それは経験したこともなければ聞いたことすらない代物だったので、ぜひ行って体験してみようと決め、いろいろ想像をめぐらしていたのです!フローティング・タンクでの瞑想
フロート・セラピーとも呼ばれるR.E.S.T (Restricted Environmental Stimulus Therapy: 環境刺激制限療法)は、とても興味深い概念に基づいています。浮くための浴槽には500kgのエプソム塩が入っています。エプソム塩は数多くの治療特性を有することで知られていますが、それが500kgも水に溶けているのです。この水に溶けた塩分によって、浴槽に入れば誰でも自然に水に浮くことができます。フロート・セラピーを行う部屋にあるものは、すべて自由に操作できます。ドアのロックや浴槽のスイッチの操作なども自分で行うことができます。よって完全なプライバシーと、さらに重要な平穏が保たれています。私の体験談経営者の方は、始め方や浴槽への入り方を説明してくれたあと、私を残して部屋から出て行きました。私は浴槽に入る前、シャワーをさっと浴びました。顔半分が浴槽に浸かるときに必要な耳栓ももらいました。準備を整え、教えてもらったとおりに浴槽に入りました。すると、いとも簡単に体が浮いたのです!勝手に体が浮いてしまうので、初めは圧倒されましたが、だんだん慣れていきました。浴槽の内側には2つのコントロール・ボタンがあり、1つはライト用で、もう1つは浴槽の蓋を閉めるためのものです。とても使いやすかったです。部屋には癒し系の音楽が流れ、しばらくすると音楽は止み、部屋の電気が消えます。居心地が良くなったところで、自分で浴槽の蓋を閉め、ライトを消します。至福のとき。邪魔な光や音、他人を一切感じることなく、自由に水に浮いているのです。これ以上何も望むものはありません! 瞑想は90分間続けます。ゆったりと時が過ぎ、浮くことや暗さに十分慣れたころ、唯一はっきりと聞こえてくるものは、自分の呼吸音だけでした。瞑想中は自分の呼吸に集中するよう一生懸命に精神を鍛え、周囲にいかに多くの障害が存在するかを理解するのが課題となっています。しかし、このフロート・セラピーの素晴らしいところは、身の回りのすべてを遮断し、自分の呼吸だけが聞こえるようになるということです。ここでは瞑想がとても楽にできてうれしいです! エプソム塩のおかげで体もリラックスできることは言うまでもありません。最高のアイデアですし、最後には自分も最高な人間になったような気がしました。自分の心と体、そして呼吸が完全にリラックスでき、調和が取れました。このセラピーが自分の住む町にあってとてもうれしいです。私、ラッキーですよね?