ラージャスターン州への旅行中にジャイサルメールという都市を訪れました。砂漠キャンプとハベリ(王族の大邸宅)で有名なこの街には独特の魅力があります。私たちは砂漠キャンプを予約していましたが、キャンプ場は都市部からずいぶん離れていて車で1時間近くかかりました。
砂漠キャンプにはテントルームがありました。テントルームといっても広々としていて手入れが行き届いています。冬のすごく寒い時期なので暖房も設置されていました。
チェックインすると、休憩や着替えを済ませて午後4時30分にフロントに集合するよう言われました。そこで私たちは言われたとおり、しっかり昼寝をし、準備万端で砂漠観光に出発しました。1台のジープに全員が乗り、ラクダのいる場所へ連れて行ってもらうことになりましたがほんの10分で集合場所に到着しました。そこにはものすごい数のラクダがいて、ラクダ使いが私たちを待っていました。こんなにたくさんのラクダを見たのは生まれて初めてだったのでとても興奮しました。ラクダ使いに言われてラクダに飛び乗ったら、砂漠をめぐるラクダツアーの始まりです。他では絶対にできない体験が待っていました。砂漠の奥へ誘導され20分もたつと砂丘に到着しました。そこには絶景が広がっていました!私たちはラクダを預けて、美しい景色や素晴らしい日没を楽しむことにしました。ここには伝統音楽の演奏者や歌手がいて、伝統楽器を弾きながら民謡を歌ってくれました。また、砂漠でお茶などの飲み物を飲むこともできました。そして、日が沈むと再びラクダに乗って、キャンプ場へ向かう車に乗る場所まで戻りました。
キャンプ場に入ると、地元のグループが歓迎の歌を歌ってくれました。また、グループのひとりの女性が私たちみんなの額にティラック(ヒンズー教徒が額の中央に付ける赤い点)を付けるという伝統的な方法で歓迎してくれました。
戻ってきたのは6時半頃で、その後みんなで部屋に引きあげ、しばらくしてから外に出て熱いコーヒーを飲みながら他の旅行者と話をしました。そして夕食の時間がやって来ました。ここでの夕食は普通の形式とは全く違っていて、食事の前に約1時間にわたる民族音楽の生演奏が披露されました。
テーブルに着くと地元のグループが多種多様な曲の演奏を開始し、演奏者と観客の興奮と熱気は盛り上がるばかりです。続いてグループの2人の女性がラージャスターン州の民族舞踊を踊り始めました。ゆとりとテンポを保ちながらもビートに遅れることなく踊る姿は見事でした。
パフォーマンスが終わると盛大な拍手が沸き起こりました。それからディナーが始まり、ラージャスターン州の王族料理が出てきました。
美しい文化をこんなに身近に感じることができ、本当に素晴らしい1日でしたし、貴重な体験となりました。