皆さんがロンドンに行ったことがあるかどうか分かりませんが、ロンドンについてご存じですか?この街を訪れて実際に街の様子を目にすると、ロンドンがいかに
近代的になったかを実感できるでしょう。いたるところに超高層ビルがそびえ立ち、新旧が交わり合って抽象的な模様を織り成しています。いますぐ旅行できない場合は、ロンドン在住の古今の執筆家によって語られてきた独自のロンドンを、彼らの作品を通して「体験」してみてはいかがでしょうか。シェイクスピアによって語られたロンドンの痕跡をたどってみたり、ホグワーツの魔法使いのファンならハリー・ポッターの足跡をたどってみるのもいいでしょう。ロンドンでのシェイクスピアの足跡をたどってみると、シェイクスピアのロンドン観を深く理解することができます。初めてロンドンに引っ越したとき。私もこのようなルートをたどってみました。シェイクスピアが喜劇や悲劇の脚本を書いたり演出したりした場所だけでなく、仲間たちとパーティーをした場所も見たかったからです。今も昔も変わらず最も有名なこの脚本家の精神に心から触れたいと思うなら、シェイクスピア愛好家には必見の場所、グローブ座から始めなければなりません。現在のグローブ座は、最初に建てられたグローブ座と同じ場所に忠実に再現されたものです。最初のグローブ座は16世紀に建てられましたが、1642年に閉鎖され、その後取り壊されました。グローブ座はシェイクスピアが初めて仕事をした劇場として、現在は入り口近くの道路に記念プレートが掛けられています。シェイクスピアが「我が木造円形場」と呼んだこの内装はとても素晴らしく、その当時いかに壮大であったか容易に想像できます。外観は小さく見えますが、営業していた当時は、3つの円形ギャラリーと舞台後方のスペースと合わせて、最大3千人もの観客を収容できました。シェイクスピアは自分の劇に1ペニー支払い、立ち見で鑑賞していました。舞台は完全に木製で、青、金、赤、緑など色とりどりに塗装され、太陽、月、惑星、星座などが描かれています。舞台はバルコニー状に張り出していて、屋根で覆われた構造になっています。現在のグローブ座は復元されたものですが、信頼できる史料を元に十分研究され、設計されたものです。ビショップゲート・エリアには、少なくとも1500年代初期に建てられた家が数多く立ち並んでいます。その中には(少なくともシェイクスピアの住んでいたとして知られている住居の中で)シェイクスピアがロンドンで初めて暮らしたとされる小さな家があります。また、ロンドンで最も古いパブのひとつのアンカーも、シェイクスピアが空いた時間に飲みに訪れていたとされるシェイクスピアゆかりの場所です。
ロンドンに今も残る古い建物
シェイクスピアの家
シェイクスピアの演劇は向いていないという人は、世界的に有名な小説で映画にもなったハリー・ポッターの冒険物語のおかげで、今や魔法の都としても知られるロンドンを体験してみてはどうでしょうか。ハリー・ポッターのファンの人も、ちょっと興味があるだけという人も、キングクロス駅の9と3/4番線から旅を始めましょう。ハリー・ポッター「初心者」のために、本の中でキングクロス駅にあるとされる、この存在しない9と3/4番線についてご説明しましょう。ハリー・ポッターの物語はすべて、ハリーがここからホグワーツ特急に乗り、魔法学校に向かうところから始まります。ホグワーツ直行の赤い列車を探そうとする人はおそらくがっかりすることになると思いますが、その代わりに壁に掛けられた9と3/4番線と書かれた洒落たプレートと、半分壁の中に消えかかったカートがあるので、そこで素晴らしい記念写真を取ることができます(しばらく順番待ちすることになりますが)。
9と3/4番線
ハリー・ポッターの魔法は、街の少し外れにあるワーナー・ブラザース・スタジオでも体験できます。このスタジオは単なるテーマパークにとどまらず、背景、小道具、ホグワーツの魔法の世界の登場人物たちが着た衣装など、映画で実際に使用されたセットがあります。本物のセットを忠実に再現しており、アニメーション技術や特殊効果についても学ぶことができます。ここは、ハリー・ポッター・ファンにとってまぎれもなくロンドン一の名所であり、私にとってもお気に入りのアトラクションです。
ワーナー・ブラザース・スタジオ内のハリー・ポッターの世界
映画で使用されたオリジナルの衣装