観光客の知らない、一部のロンドナーさえ気付いていない、変わったことがロンドンにはいくつもあります。
私がここに住み、口コミやリサーチによって発見した、この都市についての面白い豆知識を個人的にリストアップしてご紹介したいと思います。
1 – マイアミやアムステルダムをはじめとするいくつかの都市と同じように、ロンドンも 川面や沼地の上に立てられています。
多くの湿地は人が住めるエリアにするために土地改良されましたが、残りの湿地は保全され(しかもいくらか改善されて!)、現在ではロンドン湿地センターのように都市景観の一部を形成しています。
ここはとても美しい自然地区で、週末にはバードウォッチングやピクニックが行われています。
2 – ロンドンにはテムズ川以外にも約20本の川があり、そのうちの1本は地下河川でバッキンガム宮殿の下を流れています。
また、地下鉄のスローン・スクエア駅から上を見上げると、ウェストボーン川が流れるトンネルが見えます。これもロンドンの地下を流れる川のひとつですが、テムズ川の大きな影響力を考慮すると誰にも認識されていない(または気にもとめられていない)ようです。
3 – 私がロンドンで一番変わっていると思う場所は、ハイドパークの近くにある静かなレンスターの街路です。
ロンドンのど真ん中に本物じゃない家が2軒もあるなんて想像したことがありますか?
レンスター・ガーデンズのそばにはなんと、ドアと窓とバルコニーの付いた2軒の家の正面だけを描いた壁があるのです。
この壁の後ろにはまったく何もなくて、19世紀末に敷設された古い線路が残っているだけです。これは近所の人が付近の景観美を損なわないように隠すことに決めたからです!
映画スタジオのように正面だけを描いたフェイクの家が古いロンドンの街なかにあります。
4 – ロンドンが世界で9番目に大きい都市ということは秘密でも何でもありませんが、800万人を超える人口の約3人に1人が外国人ということはあまり知られていません。
おかげでロンドンは世界屈指の国際都市であり、300種類以上の言語が話されています!
いくつかの統計によるとロンドンは世界一億万長者の多い都市(ここでいう億万長者とは少なくとも3千万ドルの資産を持つ人!)でもあって、これは一部の大金持ちたちがこの街で家を買うことを決めたためです。
5 – 多くの人は国会議事堂の時計台をビッグ・ベンと呼びますが、ビッグ・ベンはあくまでもそこにある古い鐘のひとつに過ぎず、時計台そのものを指すものではありません。
この時計台は史上最高峰の美しさと希少価値を誇ります。
私が読んだ興味深い情報によると、 90年代に鳥の群れが時計の針の1本に止まってしまったことがあり、時計を5分遅らせるということをしでかしたらしいですよ。
7 – イギリスが左側通行というのは誰もが知っていますが、例外のない規則はなく、サヴォイ・シアターはその一例です。
1900年代初めに定められた法律によって、シアター正面の車道では車は右側通行が義務づけられています。
女性が先に車から出て、通路に降り立つことなくサヴォイ・シアターに直接入れるようにするために制定されました。
この法律はこれまで1度も修正されたことはなく、今なお有効です。
8 – ロンドンの地下鉄は世界一古く、1863年に開業しました。
でも地下鉄と呼ばれているのに、実際に地下を走っている線路は半分しかありません。噂によると、市内で蚊が出る唯一の場所は地下鉄らしいのですが、正直なところ、川の近くで数匹飛んでいるのを見たことがありますけどね。
地下鉄のオールドウィッチ駅は100年利用された後、90年代に閉鎖されましたが、シャーロック・ホームズの映画のロケ地として最近使われました。
ここではベテランのガイドに連れられて地下深くまで降りていき、当時の切符売場や古いエレベーター、線路、廃止されたトンネルを見学できるツアーもあります。