9月いっぱい続くこのお祭りのプログラムは、アート、音楽、ワークショップ、家族みんなで楽しめる催しなど、必見のイベントがめじろ押しですが、どれもメインテーマであるテムズ川にちなんだものばかりです。
タワーブリッジからロンドン・アイの観覧車まで、ロンドンにはさまざまな名所があり、9月は毎週末、60万人以上の観光客が押し寄せます。もっとも、このお祭りは月曜日~日曜日までずっと開催されているんですけどね。
テムズ川
トータリー・テムズ・フェスティバルはたくさんの余興や音楽イベント、パーティーなどで構成されているので、拡散型フェスティバルとして知られていて、市内の複数の場所で開催されます。
川にインスパイアされたアート作品を展示する、今年の「リバーズ・オブ・ザ・ワールド」では、世界中の子供たちがプロのアーティストとコラボレーションし、現在のコミュニティにとって川が意味するものを探究・表現するために制作した彫刻と絵画が展示される予定です。
このお祭りはテムズ川の水上を舞台にした本格的な祭典で、この時期はディキシー・クイーンに乗船することもでき、「水上で」音楽やダンスを楽しめる必見のボートパーティも開かれます。
グレート・リバー・レースはロンドンのリバーマラソンで、毎年、世界中の数百人のクルーを惹きつけています。ロンドンにやって来た参加者は、歴史と伝統を誇るボートで20マイル(約32km)にわたる壮観なレースを繰り広げます。
ロンドン橋
派手な衣装に身を包んだ国際アスリートたちは、毎年異なる趣旨の資金集めのために競い合います。
なお、このお祭りと同時期に(お祭りの一環として)、クラシック・ボート・フェスティバルがセントキャサリン・ドックで開催されます。
このミニフェスティバルには、実はトータリー・テムズ・フェスティバルより長い歴史があって、40隻を超える歴史的なヨットや近代的なモーターヨットに乗ることができます。これらのヨットは、「オープンボート」イベントなどの機会に一般公開されているのです。
テムズ川に設置されたアートインスタレーション
セントキャサリン・ドックでは、展示やストリートフードとともに、家族みんなで楽しめるたくさんのアクティビティが企画されています。
また、フェスティバル期間中はロンドンで一番有名な橋のモニュメント、タワーブリッジも時間を延長してオープンしています。
この神秘的かつ魅力的な場所では音楽フェスティバルが行われ、期間中はオーケストラがルネッサンス期のクラシック音楽を演奏するほか、並外れた舞台装置を用いた音楽体験も提供されます。
でも、お祭りはこれだけではありません。9月いっぱい、ダンスをしたり、彫刻を学んだり、音楽を聴いたり、屋外で映画を見たり、飲んだり、食べたり、ショーを鑑賞したり、歌ったり、遊んだり、テムズ川で泳いで遊ぶことだってできるんです。
子供向けのアクティビティもいっぱいあって、サーカス公演、フェイスペインティングの屋台、子供の合唱コンクール、花火、その他にもさまざまなワークショップやゲームも用意されています。
フェスティバル中に行われる数多くのアクティビティは、地域の慈善事業やアートプロジェクトのための資金集めイベントなので、毎年この機会に有名アートのオークションも行われます。
昨年は地元のアーティスト団体が、回収されたオールや救命具などの船用品にペインティングを実演して、その後、最高入札者に販売されました。
ハンプトン・コート宮殿の庭園ではオーケストラと花火による、音楽と光の世界が繰り広げられますし、ワンズワース界隈ではストリートアートフェスティバルが開催されます。
お祭りのクロージングパーティーでは、2千人以上のダンサーによる豪華なカーニバルと、タワーブリッジの高さまで打ち上げられる花火の感動的な美しさを堪能できます。
ところで、このお祭りの一番いいところは何だと思いますか?それは、すべて無料なことです!
イベント盛りだくさんの、テムズ川に捧げるお祭りのイベントカレンダーは公式ウェブサイトで確認できます。
セントキャサリン・ドックに浮かぶスペシャルボート