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2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2019.01.15
  • 天国への入り口、魅力あふれる湖水地方
湖水地方への旅は、生きているうちに早かれ遅かれ誰もがトライすべきことだと真剣に思っています。 イングランド北西部に位置するこのエリアは、イギリスの景観の大いなる可能性をとてもよく伝えてくれます。
ロンドンを離れるのは久しぶりでしたし、秋に旅する湖水地方は本当に「すがすがしい」ものでした(市内より冷え込んだ外気のせいばかりではありません)。ロンドンでの生活はエキサイティングですが、目まぐるしい場所で暮らしていると時々うんざりしますからね。
気晴らしや自然に親しむこともたまには必要です。
湖水地方はイングランドがどれほど美しく、居心地がよく、継続可能かつ時にはお金をかけずに周遊できるかと言うことを私に教えてくれました。
北部の多くの詩人はここからインスピレーションを得ましたし、イングランドのこの地方を産業革命から守るためにたくさんの人が奮闘しました。
私は金曜日に電車でウィンダミアへ到着しました(ロンドンから直通なのですごく快適な旅でした)。
ウィンダミアはロンドン市外の観光地としてとても人気があるので、週末は人の多さに悩まされることも少なくありません。
とにかく観光客向けの場所なので、平日に出かけるか、滞在時間を短くすることをお勧めします。
決して悪いこととは言いませんが、この場所に漂うメランコリックで詩的な雰囲気は、コーンカップ入りのアイスクリームを買うためだけに行列待ちする人々によって、かき消されてしまっています。
ですから、ここにとどまらずローカルバスに乗って周辺の探索を開始するのもいいですよ。
湖水地方をめぐるには、どこまで細かく見たいかによって、1カ月かかる場合もあれば1日ですむ場合もありますが、公共交通機関を使えば安くて便利です。
Keswick(ケジックと読む)は湖水地方北部にある美しい小さな町です。 北部に位置しているものの、町が提供する交通の便とサービスがいいので私にとっては絶好の拠点となりました。
夜遅くまで飲食できますし、いいパブもありますが、観光客が集中する南部から離れているため価格はとても手頃です。
ここには有名な詩人、コールリッジがしばらく住んでいたこともあるのですが、その理由はこの町のそばの湖を散策しに来ればきっと納得できるはずです。
私たちは朝早くにケジックからバスに乗り、風が吹き抜ける湖水地方の美しい山々を眺めに山道へと向かいました。
途中、見学できる石切場がありましたが私たちはパスしました。
ここからボローデールに続く道がイギリスで一番美しい渓谷だと私は思っています。
これらを経て最終的に到着するのが、同名の湖の上に位置する集落で、先程ご紹介した詩人が好んで散策した場所でもあります。
母なる自然の素晴らしさに、ただただ圧倒されますよ!
この辺りでは、最後に「thwaite」と付く単語をたくさん目にするはずです。
この地域の地名には決まって含まれているのですが、この接尾辞が付く場所はバイキングの侵略による影響を受けています。
湖まで戻ると、辺り一帯はまさに自然の楽園で、湖の周りに伸びる低地の小道を進むと息をのむような景色が広がっています。
カンブリア(湖水地方のある地域の名称)では、最高峰のイングランド料理が味わえるという人もいます。
確実に言えるのは、誰でも楽しめる料理が何かしらあって、ベジタリアンにとってはちょっと厳しいかもしれませんが、それでもまったく楽しめないわけではないということです。
ほとんどの料理にはシカ肉をはじめとする野生動物の肉が用いられていて、伝統的なカンバーランドソーセージにマッシュポテトを添えたものや、ビールで煮込んだ牛肉をサクサクのパイ生地に詰めた、ステーキ&エール・パイもあります。
湖水地方のベストシーズンは夏ですが、適切な服装をすればどの季節も最高です。
春は黄色いラッパズイセンのじゅうたんが広がりますし、秋は暖かみのある色合いの紅葉が見られます。
私がこの冬に出かけたとき、湖水地方はすでに雪に覆われてひっそりとしていましたが、いつだって素晴らしい発見があります。
ここはロンドンを脱出してイングランドを発見する価値ある訪問先であることは間違いありません!


特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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