フレッド・アステア、ニック・ケイヴ、ケイト・ブッシュ、オアシス、スパイス・ガールズもここで曲を収録しています。
市内にはこのスタジオ以外にもピンク・フロイドが彼らの重要アルバムのひとつのジャケットカバーに採用したおかげで有名になった場所があります。それは堂々とそびえ建つバターシー発電所で、1977年に発表された『アニマルズ』のジャケットカバーに採用されたことで不朽の名声を得ることになりました。
バターシー発電所
有名グループのアルバムジャケット撮影に使用された場所を他にもお探しなら、ローリング・ストーンズのアルバムを飾ったプリムローズ・ヒルがあります。ここはマッドネスの『ザ・ライズ・アンド・フォール』のアルバムジャケットにも使われています。
また、ローリング・ストーンズは『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』のアルバムジャケットにソーホー地区の中庭を使用しました。
ビートルズはマンチェスター・スクエアの建物の階段で撮影された写真を複数のアルバムに使っています。
70年代にはザ・ジャムがベイカーストリートの地下鉄の内装を『ダウン・イン・ザ・チューブ・ステーション・アット・ミッドナイト』のアルバムジャケットに、後にカーナビーストリートで撮影した写真をシングルアルバムのジャケットに採用しました。
ロンドン周辺には他にも何人かの有名ミュージシャンが住んでいて、例えばウィンポールストリートにはポール・マッカートニーが有名な『イエスタデイ』を作った自宅もあります。
彼がその後、60年代に購入したセント・ジョンズ・ウッドの豪邸には今も何百人ものファンが毎日訪れています。
1970年代には、ダイアー・ストレイツがデットフォードのチャーチストリート沿いのシェアハウスにメンバー全員で暮らしていました。
彼らが初めてライブパフォーマンスを披露した場所は、まさにその建物の裏でした。
70年代半ばにはセックス・ピストルズがデンマーク・ストリートに住んでいて、パンクファンにとっての讃歌、『ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン』をはじめとするヒット曲をいくつか作りました。
このストリートは古くから音楽ショップ、レコード屋、楽器屋で知られていて、ミュージシャン自身が集う場所にもなっています。
有名楽器店のミュージック・ルームは楽器を試したい人が弾いたり、その試し弾きされる音楽を聴いたりできる特筆に値する店です。また、ギター専門店のレア・ギターにはあらゆる種類、あらゆるジャンルに合ったギターが勢ぞろいしています。
市内にはプリンスからスパイス・ガールズまで、国際的音楽スターにインスパイアされたバーがあり、伝説ともいうべき国際的音楽シーンにちなんだメニューを用意しています。
ロンドンではありきたりで退屈なイギリスのポップ・ミュージックばかり流れている、なんて言ってる人はこの街をよく知らない人です。昔からロンドンのナイトライフはオールマイティで、バラエティ豊かなライブミュージックバーが音楽へのあらゆる興味を満足させてくれます。
1930年代の音楽に影響を受けたバーから、より未来的なバー、そしてなんとクラブやパブまで、どの会場も芸術的なミュージックシーンにリンクしていて、スパイス・ガールズからレッド・ホット・チリ・ペッパーズまであらゆる音楽をライブパフォーマンスで楽しめます。
ロックスター気分を味わいたい人は、少なくとも一晩、ローズウッド・ホテルのスカーフス・バーへ行って、お気に入りのアーティストにちなんだカクテルを飲んでみるといいでしょう。ここでは国際的音楽の歴史を作ったアーティストたちの名前がついたカクテルを楽しめます。
アーティストの名前や性格に由来したカクテルメニューを豊富にそろえているこのバーでは、新たなセレブの誕生に合わせてメニューが増え続けています。
アルコール入りのものからのノンアルコールのものまで、あらゆる好みにマッチしたカクテルメニューが用意されていて、しかもどのカクテルにもスターにちなんだ演出が施されているそうです。
例えば、スパイス・ガールズの歌詞を引用した「Tell me what you want」というカクテルは、魅力的な5人のメンバーのように強くハッキリとした味わいです。ボブ・マーリーの曲をひねった「No Booze, No Cry」は100%ノンアルコールのカクテルですし、ウイスキーとフルーティーなシロップをベースにした「サッチモ」というカクテルにはミュージシャンのルイ・アームストロングを彷彿させる強い気品が漂っています。シャンパン好きな人にはプリンスにちなんだカクテルがおすすめです。
このほか、特に目をひくメニューとしては、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、パヴァロッティ、そしてファンタスティックなフルーツポンチに銘打ったアレサ・フランクリンなどのカクテルもありますよ。
レア・ギター