• 2019.11.01
  • 楽しいロンドン!
かつてイギリスの有名な作家が、『ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ』と言いました。
これは全くそのとおりで、ロンドンに飽きることなんてありえません!
ロンドンのストリートは気の向くままに歩いても(そうすると必ず見たことのない街角や何か面白いことに出くわします)、Secret City Trailsアプリを使って通りを歩いても、大いに楽しめます!
Secret City Trailsアプリは地図で街中を案内してくれるアプリです。そして同時に、利用者は提案されたウォーキングコースを歩きながらクイズに答えなくてはいけません。
このゲームは良くできていて、珍しい場所を発見しながらこの街の歴史をより深く学べるようになっています。
私もこのアプリのおかげで、一連のなぞなぞを解きながら隠れた公園、ファンキーな場所、珍しいアートなどにめぐり会うことができ、ロンドンに隠された最大の秘密を知ることができました。例えば、ブリクストン、ペッカム、スクエアマイルはアプリを使うと楽しめること間違いなしの興味深い地区です。と言うのも、ストリートアートや隠れた見どころがたくさんある割に、観光客やこの地区以外に住む市民にはそれほど知られていないようなのです。
ロンドン南部の新しい流行エリア、ペッカム地区もアプリによって知りましたが、2~3年以内にきっと、ロンドンの若者やアーティストの「外せない場所」になるはずです。


ペッカム地区

昔は地域特有の貧困に悩む、ロンドンの黒人スラム街でしたが、近年はアーティストが移り住み、作業場や小さなコーヒーショップ、バー、低価格なレストランなどを構えるようになったおかげで、アートの中心地へと徐々に変わりつつあります。
この辺りをぶらぶらしながら作業場やアートギャラリーを見て回ると、今ロンドンで最も風変わりなエリアを発見できます。
この他にロンドンでやるべきことは、アドレナリンを大放出させるFire Hazardのストリートゲームです。
Fire Hazardはロンドンの小さなゲーム会社で、現実世界の中で体験する変わったゲームを制作しています(ハックニーを舞台にした倉庫荒らしからハムステッド・ヒースを舞台にしたゾンビ・アポカリプスまで)。
簡単に言えば、アクティビティとアドレナリン満載で、自分だけのヒーローになれるクレージーな1日を楽しむことができます。
友達と過ごす1日やちょっと変わった誕生パーティーにもぴったりです。
来年の誕生日にはぜひお試しあれ!
次はブリクストンについてご紹介します。
ブリクストンは食いしん坊な人におすすめの新興地域で、ロンドンで世界中の味がこれほど楽しめる場所は他にありません。土曜日の午前中には「グルメ」が大勢やってきて、地元のこぢんまりとしたカフェで巨大なパンケーキやイングリッシュマフィンのブランチを満喫しています。
また、ブリクストンには貴重なビンテージものを扱うお店もいっぱいあるのでショッピングにも向いています。
このエリアは多文化的な精神が非常に旺盛な地域でもあり、1980年代の初めから、さまざまなコミュニティに対し人種差別的行動を取った警察への激しい暴力行為や暴動が発生してきました。


ブリクストン地区

実際、ブリクストンではアフリカ系カリブ人の存在がとても大きく、中でもジャマイカ人は中央アメリカ以外で最大の規模を誇るコミュニティを形成しています。

今でもこのエリアはロンドンで一番安全なエリアとは言いがたいですが、状況は大幅に改善してきています。
ロンドンのブリクストンに息づくアフロの精神はとにかく圧倒的で、地下鉄を降りるとすぐに感じることができます。
パキスタン系のハラール精肉店、メキシコ料理店、カリブ諸島の果物や野菜を扱う露店、アフリカの屋台料理、インドの香辛料などが目につきます。
食べ物に加え、工芸品や衣類もブリクストンマーケットを代表する商品で、屋根のある場所とない場所から成る広大なスペースで、毎日、数え切れないほどの商品が売られています。
ブリクストンマーケットはこのエリアの主要観光地で、地下鉄の駅の真裏に位置し、すぐ目に入るので、見つけられないなんてことはありません。
ロンドンのブリクストンと言えば音楽界のレジェンド、デヴィッド・ボウイの出身地でもあります。この界隈は彼に対する大きな愛情や愛着を示していて、2013年にはオーストラリア人アーティストのジェームズ・コクランが彼を描いた壁画を制作しました。
この壁画は地下鉄駅のほぼ向かいのTunstall Roadにあります。

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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