• 2020.11.26
  • COVID-19 に関する制限と公園での憩いのひととき
ここイギリスでは11月5日、新型コロナウイルス対策が、地域ごとに実施されていた警戒措置から新たに国全体での制限に切り替わり、今や私たちは特別な目的がない限り、外出すること、屋外へ出ることを禁じられています。
特別な目的には次のようなものがふくまれます。
1. 仕事、ボランティア活動
2. 必要不可欠な活動
3. 法的義務の履行
4. 教育、育児
5. 医療に関連する理由

詳しく見ると、
1. 仕事とボランティア活動とは在宅で行えない仕事やボランティア活動を目的とする外出です。
2. 必要不可欠な活動とは営業が許可されている店での買い物などです。
たとえば、食料品や医薬品の購入、注文していたテイクアウトの飲食物の受け取り、銀行や郵便局など必要不可欠なサービスの利用などがふくまれます。
3. 法的義務の履行を目的とした外出とは、たとえば不動産の売買や賃貸に関連する活動などがこれにあたります。
4. 教育と育児については、親への支援を目的として、親の仕事やキャリア形成のため、あるいは求職活動のために必要とされる訓練や講座、そのほか監督者がついた子供向けの活動を実施するための外出が認められています。
また、親は子供を学校に連れていくことも可能ですし、保護者と子供が離れて暮らしている場合は面会のとりきめをこれまで通り続けることができます。
5. 医療については、おわかりの通り、すべての診療予約、医療処置、救急医療、獣医診療がふくまれます。
死が間近に迫っている人や、介護施設(介護施設の指針に基づいて許可を受けた場合に限ります)やホスピス、病院にいる人を見舞ったり、診療予約のために医療機関に連れていくための外出も認められています。

そのほか、ソーシャルディスタンスを守って公園や緑地に行くことも許可されていますし、周囲の人との距離を保てるなら一人で運動を楽しむこともできます。
現在私はリモートワーク中なので、屋外に出て新鮮な空気を吸うことがどうしても必要になります。ここにご紹介する公園が今のところ私のお気に入りです。
■セント・ジェームズ・パーク
ロンドンでも指折りの美しい公園で、市の特別区シティ・オブ・ウェストミンスターにあり、バッキンガム宮殿からは目と鼻の先です。王立公園としては最も古く、園内にはダック・アイランドとウェスト・アイランドと呼ばれる二つの島が浮かぶ湖があります。
湖にかかる橋は外務省の建物とバッキンガム宮殿を結ぶ線上に位置し、橋からはこの二つの建物の間の並木やさまざまな噴水の美しい景色が楽しめます。
ここは広大な野生動物保護区にもなっていて、バードウォッチングには最適です。数ある種のなかでも、カモやペリカンがよく知られています。


セント・ジェームズ・パーク

■ホランド・パーク
この公園は、おそらくロンドンで最も緑が多く彩り豊かな植物の茂る公園の一つで、特に今の季節、秋の園内は色とりどりに染められます。
普段なら、サッカーやゴルフ、クリケット、ネットボールなどスポーツ設備のあるエリアも使用できます。
公園にはイングリッシュガーデンのほか、静かな禅の庭園や小さな滝の落ちる日本庭園も楽しめます。
穏やかな憩いの場なので、都心にいながらにして心身をリフレッシュするのにぴったりのスポットです。
■ビクトリア・パーク
ロンドンの自治体によって造られた最初の公園です。
ハイド・パークやリッチモンド・パークといった都心の公園ほど有名ではありませんが、穏やかさと自然美に恵まれた憩いの場としてロンドン市民にとても人気があります。
「ビッキー・パーク」の名で親しまれ、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークのご近所です。
さて、このビッキー・パーク内にはスポーツ専用に設けられたエリアがあり、特に家族連れに人気があります。
こんな状況ですが、どうか公園まで閉鎖されませんように。心の健康は体の健康と同じくらい大切だと思いますから。



ビクトリア・パーク


ビクトリア・パーク

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

ジャンフランコ・ ベロッリの記事一覧を見る

最新記事

リポーター

最新記事

PAGE TOP