やっと元の生活に戻りました!
約4ヶ月にわたるロックダウンを実施したイギリスでは、4月中旬に規制が緩和され始めました。緩和前にはワクチン接種計画が急ピッチかつ組織的に進められ、今のところ成果をあげているようです。うまくいくことを願いましょう!
パブやレストラン、そのほかの店舗もようやくまた、お客さんを迎えることができるようになりました。以前のように友人と会ったり、外出したり、どこかを訪ねたり、飲みに出かけたりできることが「非日常」のように感じられます。
クリスマスよりもずっと前から休業していたロンドンのパブの中には、クリスマスツリーをまだ置いているお店や冬の休暇むけの飾りつけのままのお店も多く、イースターを迎えるこの時期に見るのはなんだか非現実的な感じです。
さて、今回の緩和ではまず、屋外に席があるパブとレストランのみ営業再開が許可されていて、屋外席の数が少ない、あるいは持っていないお店は5月中旬(正確には5月17日)まで営業再開を待つことにしています。おそらくこのころには屋内の席にも客を案内できるようになっているでしょう。
イングランドはほぼ平常に戻った感じで、パブで一杯から床屋で散髪までOKです。1月にボリス・ジョンソン首相が宣言したロックダウンが緩和される初日は月曜日。自由を取り戻して嬉しさのあまりまさに市街にあふれかえる人々(これはたぶん多すぎ!)の喜びと熱狂は、1980年代に流行った女性バンドバングルス(Bangles)の曲を彷彿させ、そのタイトルにちなんで多くの人がこの日を「Manic Monday(騒がしい月曜日)」と呼んでいました。
今回、日常の生活に戻れたのは、ただただ英国政府が推進する新型コロナウイルスのワクチン接種計画のおかげです。イギリスでは同ワクチン接種はすでに5000万回を突破し、政府は現在も18歳以上の全成人の第一回接種を7月末までに完了することを目標としています。
まず屋外での飲食業が再開し、次いで他のサービスが営業を再開した一方で、ジョンソン首相は国民に責任ある行動を求めています。新型コロナウイルス施策の緩和と同時に、建物の前に何十人もの人が間隔を空けずに集まっていたことに対して初めて罰金が科せられたのも、決して偶然ではありません。
レストランでの食事やパブでの飲食については、1テーブルに座るのは(家族でない場合)最大6人までとする6人ルールなど、まだ守らなければならない規則があります。入店時にはまず、国民保健サービス(NHS)のアプリでチェックインしなくてはなりません。これは必要に応じて来店者を追跡調査するためです。また、マスクを着用している場合に限り店内の施設が利用可能とされています。
でも、一方で、オックスフォード・ストリートなどロンドンで有名な一部のショッピングストリートでは、人々は店外に以前よりも整然と列をつくって並んでいます。
ここロンドンでは何百という若者たちが「集まって」、店の営業再開を待ち構えていました。
といっても何かイベントがあるわけでなし、大人数によるお祝い事の集まりも政府が禁止していましたから。
現実には今のところ、結婚式への参加は最大15名まで、葬儀への参列は最大30人までしか認められていないのですが、通りにあふれる人々を見ると、そんなルールはあまり意味がなさそうです。
6月21日まで万事うまくいけば、クラブも営業再開し、一部の制限もなくなるでしょうが、今のところ先行きは未確定で、状況次第というところです。
政府は現在、ワクチン接種パスポートに関するルールについて、それから今年の夏や近い将来の旅行に関する規制についても協議を進めています。現時点では、自分の家族や仕事、健康に関するやむを得ない事情でない限り出国はできません。
どうかうまくいきますように!
ロックダウン緩和後のパブ・ナイト