• 2022.02.08
  • 英国式ボウリング、最高!
ローンボウルズはイギリス発祥のスポーツで、友人の間では競技場の呼び名にちなんで「ボウリング・グリーン」とも呼ばれています。オーストラリアやカナダ、ニュージーランドなどイギリス連邦全土で多くの人に広く楽しまれている競技です。
残念ながら、その存在は他の国々ではほとんど知られていません。
「ローンカーリング」やイタリアの「ボッチェ」と似た球技ですが、ローンボウルズはボウルの形状と競技場に使用する芝または緑のカーペットの種類が異なります。また、競技場の長さは長辺または一辺が30m以上と決められています。
起源は古代までさかのぼると考えられており、植民地を築くことにより、イギリスがオーストラリアからカナダに広がる自国の領土にこの競技を広めました。
ローンボウルズでは男女混合でゲームを行うことが多く、男性も女性も一緒にプレーします。
競技としてはどうやら洗練されていることを目指しているようで、チームプレーが重視されるスポーツでもあります。
また、世界で最も頻繁にプレーされているボウリング競技の一つでもあり、オーストラリアではローンボウルズは世界屈指の人気を誇り、プロの選手も大勢輩出しています。
競技場(グリーン)は平坦な芝もしくは緑の専用カーペットが敷かれたスペース(屋内・屋外ともに)を使用し、一辺が35m以上でなければならないとされています。
外縁は砂地の溝(ディッチ)に囲まれており、中の競技場は6等分され、6ゲームが並行して行えるようになっています。
プレーヤーはボウルを転がすライン上にマットを敷き、ボウルを投げる地点を決めます。
この地点はエンドが終わるごとに移動します。
ボウルのサイズはさまざまありますが、重さは1.5kgまでと定められています。
両方のてっぺんが若干ひしゃげ、重心が偏っているので、地面に投げるとカーブを描いて転がります。
目標とする球は「ジャック」という白い小さな球で、ボウルを転がしてこのジャックにできるだけ近づける、つまり相手よりも数多くのボウルをジャックに近づけることを競うというスポーツです。
伝統的に、ローンボウルズのプレーヤーはキャップからシャツ、パンツに至るまで服装を白で統一することになっていますが、現在は必ずしもこのドレスコードは守られていません。とはいえ、現在も、ゴルフをプレーするときのようなこざっぱりした上品な服装が求められています。


ローンボウルズ 2チームで対戦

プレーは1対1で争うシングルス戦や、2人から4人までで行うチーム戦があります(男女混合もしくは男女別)。
ゲームはエンド制になっており、プレーヤー全員が順番に持ちボウルを転がし終えるとそのエンド(回)が終了し、得点を数えます。ジャックに一番近い相手チームのボウルよりもさらにジャックに近いボウルの個数が得点になります。
次のエンドではボウルを転がす方向が逆になり、そのためフットマットを置き直します。
チーム戦は18エンドまであり、エンドごとに各プレーヤーはボウルを3~4回投じます。
シングルスでは、どちらかのプレーヤーが21点先取した時点でゲーム終了です。各プレーヤーの持ちボウルは4個です。
数年前、友人と「Festibowl」という期間限定のボウリングイベントに行って、この競技がどういうものか理解することができました。
期間限定のイベントなので、誰でも地元のイベントの仮設競技場でローンボウルズを楽しめます。
有名な公共のローンボウルズ競技場がハイドパークにあります。公共なので、プレーするのに会員になる必要がなく、用具一式借りられるのでそのレンタル料と施設の使用料さえ払えばよいというわけです。
でも、多くのローンボウルズ競技場は会費が必要な会員制になっているので、プレーするならマイ用具を持参しなければならないのが一般的です。

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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