• 2024.02.14
  • 魅力あふれる北ウェールズへ
今年の冬休みは北ウェールズで過ごしました。
大自然や息をのむような見事な景色、堂々としたお城や手つかずのビーチなど、北ウェールズには訪れる人を魅了するものがたくさんあります。
この美しい地域で1週間を過ごしてみて、ウェールズの景色は特別な感動を与えてくれると実感しています。
南部に比べて北部は起伏に富んだ地形で、時折スコットランドのハイランド地方に似ているように思いました。
イングランドから車で行く場合、ウェールズに足を踏み入れたことを最初に気づかせてくれるのは、2つの言語で表示された道路標識でしょう。たいていの場合、ウェールズ語が主言語、英語が第二言語として記載されています。
ウェールズ語はケルト語派の実在する言語であり、今も多くの地元の人々の間で日常的に使用されています。
しかし、心配ご無用。英語も至るところで話されています。
滞在1日目、小さなスーパーに寄ったとき、レジに並んでいると、店員が英語で「通りますので少し横に寄ってください」と私に声をかけました。
その後、私の前に並んでいた女性にも同じことを言っていましたが…今度はウェールズ語でした。

北ウェールズの町は主要な観光地ではありませんが、コンウィ(Conwy)は訪れる価値があります。
この歴史ある小さな町はよく保存されており、郊外にあるコンウィ城は英国でも指折りの名城の一つです。古代に造られた城壁の上を散策すれば、すばらしい景色が楽しめます。また、町には見学や食事におすすめのスポットが数か所あります。
ウェールズの代表的なお菓子であるバラブリス(Bara brith)は、スパイスを効かせたレーズン入りの甘いパンのような一品で、ぜひお試しを。
海岸沿いにある「グレート・ブリテン島の小さい家」(the smallest house in Great Britain)もお見逃しなく。現在は観光名所となっていますが、1900年代初めまでは住居として使用されていました。
コンウィからそう遠くないところにある、美しいボドナント・ガーデン(Bodnant Gardens)も是非とも訪れたいスポットです。
英国でも最も美しい場所の一つとされ、池やテラス、ツタのからまるあずまや、美しい森が綿々と連なり、丘の上からはガーデンを取り巻く田園地帯の景色を一望できます。
2日目の午前中は、ユニークな魅力をもつ村ポートメイリオン(Portmeirion)を訪れました。
1925年から1975年にかけてイタリアの村をイメージして造られました。
鮮やかな色合いの歴史的建造物が立ち並ぶ一風変わった村で、ウェールズの海沿いには少しそぐわないような気もしますが、確かな魅力を備えています。
北ウェールズに行くなら是非とも訪れたい場所です。
村にはショップやカフェがありますが、料理の質を考えると値段が少しお高い印象を受けます。
さて、このあとポートメイリオンから、リン半島を南下してポルスディンスライン(Porthdinllaen)へ向かいました。
ここで駐車場に車を停め、歩いて崖を登らなくてはなりませんが、すばらしい眺望が楽しめるおすすめのスポットです。
特に晴れた日の眺めは最高で、地元の人だけでなく観光客にもとても人気のあるロケーションです。
美しいビーチがあり、冬でなければ、立ち寄って海水に足を浸すこともできます。
最終日は北ウェールズの中心部であるスノードニア(Snowdonia)に向かいました。


スノードニア

英国で最も荒涼として厳しい環境にある地域ですが、とても感動的な風景に出会える名所の一つでもあります。
ここでは、最も過酷なものから最も距離が短く簡単なものまで、さまざまな種類のエクスカーションが体験できます。実際、エベレストに世界で初めて登頂した人たちもこの地で訓練を行っていました。
また、湖や美しい森、広大な荒野など、さまざまな美しい場所を訪れることができます。アーサー王の剣「エクスカリバー」もこの地の湖のどこかに眠っているという伝説もあります。

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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